とある町で
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2006年05月16日(火) トゥーランドット

今でもたまに
トリノオリンピックのビデオを見る。

荒川静香さんの
トゥーランドット。

そのたびに
自然に涙が出る。

なぜだか分からないのだけれど。

フィギュアスケートに
特に関心があるわけでもなかったが
彼女の演技に
小泉首相じゃないけれど
感動した。

何回目かに気がついたのだが
途中から
解説者たちも黙り込んでいる。

フリーの演技の曲って
当然だけれど盛り上がりのある曲なので
ジャンプなどで失敗すると曲が浮いてしまって
選手の痛々しい表情が
更に痛々しく見えたりするけれど
荒川さんは曲と一体化して滑っている感じで
曲の素晴らしさとスケーティングの素晴らしさが
互いに盛り上げ合っているようだ。

滑っているときの彼女は
多分
メダルでもなく
観客でもなく
もろもろの外野の騒音でもなく
自分の中の感情色々でもなく
スケーティングに集中していたと思う。

とても素晴らしい表情と体の切れで滑っていて
それが見ている側の心を揺さぶるのだと思う。

たまたま録画した数分間だけれど
本当によかったと思う。


久美

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