* たいよう暦*
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2003年12月12日(金) 世界のオザワ

3歳半から習っていたのに、ピアノの音を聞くのがつらくなって突然やめたいと思った14歳の夏。
それから何年も、、わたしは音楽の落第者の烙印をおされた気がしていました。
音楽ってもうわからなくなっちゃった。
音楽を、感じなくなっちゃった。
学校で習う合唱曲は、楽しんでいたけれど、それ以外の音楽には気後れがして、耳を閉じていたような気がします。

去年の夏、ウイーンを訪れた時。
音楽の都は、本当に音楽であふれていて。
あふれているというか、音楽でみちていて。
生活の一部にとけこんでいました。
音楽が生きていたから、気後れがするするとほどけて、いきなり心に響いてきました。

たくさんの音楽。たくさんの音。
その音を楽しむことを思い出せたあの旅。
ほんとうに、行ってよかったなあと思いました。

「さあ、お風呂に入って寝よう」と、今まで何気なくつけていたテレビを消そうとして、チャンネルを変えたきのうの夜、いきなり「圧倒的」な音楽が聞こえてきました。
耳をうばわれて、はっとそちらをみると、
世界のオザワがそこにいました。

なんて、魅力的な人なんだろう・・・!
なんて、いのちの力が強いんだろう・・・!
ひきつけられちゃう。

それから、1時間半・・・(!)
オザワさんにひきつけられ、夜中の二時までテレビに見入ってしまいました。

きょうは、そのおかげでほんとうに眠かったけれど、いやいや、ほんと、いいものをみちゃった。
いつか、世界の小澤征爾の指揮するコンサートを聞きにいこう。
わたしの100の夢の中に、そっと付け加えました。


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