* たいよう暦*
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3歳半から習っていたのに、ピアノの音を聞くのがつらくなって突然やめたいと思った14歳の夏。 それから何年も、、わたしは音楽の落第者の烙印をおされた気がしていました。 音楽ってもうわからなくなっちゃった。 音楽を、感じなくなっちゃった。 学校で習う合唱曲は、楽しんでいたけれど、それ以外の音楽には気後れがして、耳を閉じていたような気がします。
去年の夏、ウイーンを訪れた時。 音楽の都は、本当に音楽であふれていて。 あふれているというか、音楽でみちていて。 生活の一部にとけこんでいました。 音楽が生きていたから、気後れがするするとほどけて、いきなり心に響いてきました。
たくさんの音楽。たくさんの音。 その音を楽しむことを思い出せたあの旅。 ほんとうに、行ってよかったなあと思いました。
「さあ、お風呂に入って寝よう」と、今まで何気なくつけていたテレビを消そうとして、チャンネルを変えたきのうの夜、いきなり「圧倒的」な音楽が聞こえてきました。 耳をうばわれて、はっとそちらをみると、 世界のオザワがそこにいました。
なんて、魅力的な人なんだろう・・・! なんて、いのちの力が強いんだろう・・・! ひきつけられちゃう。
それから、1時間半・・・(!) オザワさんにひきつけられ、夜中の二時までテレビに見入ってしまいました。
きょうは、そのおかげでほんとうに眠かったけれど、いやいや、ほんと、いいものをみちゃった。 いつか、世界の小澤征爾の指揮するコンサートを聞きにいこう。 わたしの100の夢の中に、そっと付け加えました。
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