|
|
2005年07月20日(水) ■ |
|
|
|
こちらは例年だとかなり暑いのですが、今回は思いのほか過ごしやすいです。
到着の翌日、早起きして朴ちゃんとジムへ。
やっぱり彼女はこちらの子のなかでも飛びぬけて綺麗です、手足は長いし 長い髪はサラサラしているし。そんな子が私の事を「オッパァ!!] なんて大声で呼ぶもんだから、こちらの男性のいぶかしげな顔。
彼女と私を交互に見て「????」って顔。
出勤するとみんながわらわら寄ってきます、みんな懐かしい顔。
彼女には電話やメールでなんでも話しているので、みんな少し引いている。 多分離婚したことでしょう。
「気にしないでいいから」って彼女に通訳してもらうと、みんながワッと 「結婚したんだ、今日彼女に会ってくれ」だの、「子供が出来たんだ」って 誇らしげに写真を見せてくれたり。ハングルは片言しか出来ないけど、 みんなそんな事を言ってる。
工場長がニコニコしつつもイライラしているのが分かったので、仕事に戻って もらいます。
・・・。 お昼休み、ちょっとしたアクシデントが。
My Enpituで1番好きな日記を何気なく見ていたら、最後にすごい プレゼントが。見られなくて良かった。話が見えない方はごめんなさい。
午後はみんなと一緒に現場の仕事。工場長や朴ちゃんはそんな事やめてくれ、 本社に怒られるからって言うけど「そんなの言わなきゃいいじゃん」って、 みんなの中へ。
もともとが製造の部門で現場をやっていたから、面白くて仕様が無い。 開発に配属されてからはこんなこと無かったので、細かい話は通じないけど すごく楽しくて。
韓国は上下の差がかなり激しいので、工場長も前任者も現場仕事は全く わからない、分からなくても人を使うことに秀でていればOKだから。
私は人を使うのは大の苦手だから、そのかわりみんなの中に入って行く。 っていうか、それしか出来ないし。
ということで能率約7パーセントアップ。これは朴ちゃんも理解できないでしょう、工場長も首をひねっていたし。
待ちに待った終業時間。みんな出口で待っているから、う〜ん、メシ食って カラオケ行くかぁって。
「harn、スマプスマプって言うから、ああ、SMAPね、って「世界で〜」を 振り付け付きで、って、みんなサビでやってんじゃん。
ちょっとした宗教のようでした。
こちらの人はね、みんな無遠慮で好き、良い意味でね。離婚したことに ついても、「なんで離婚したんだ?」「夫婦はいつでも一緒に居るもんだろ」 ってズケズケ聞いてくる。気を使われるより、こちらの方が全然楽。
アパートまで小一時間はかかるんだけど、気分が良いので歩いて帰るって 言ったら、朴ちゃんも付き合ってくれて。
「いいよ、タクシーで帰って」
「大丈夫です、それよりオッパ、変わってる。」
「なんで?」
「韓国人は、いつでも合理的です、自分が必要がないと思えば、絶対に しません、今日の作業みたいに」
「それはねぇ、きっと朴ちゃんにはわからない。日本人的だと言われれば そうかもしれない」
ちょっと怒ったのか、「どういう意味ですか?」
「ん〜。ごめん、酔っ払っているからうまくいえない、でも、俺は会社の人、 みんな大好きだよ、朴ちゃんも工場長もみんな」
「・・・・。」
「朴ちゃんは頑張って大学で日本語を覚えてうちの会社に就職したでしょ、 でもそれは、学校に行けなくて働かなきゃ行けない彼らと一緒だよ、 そういうところで、人間を分けちゃいけない」言った瞬間、マズイなって。
「そんなつもりで、言ってないです」キレちゃった。
ここから先はノロケなので、不愉快な方は読まないでくだせぇ。
「日本語勉強して就職して、オッパに会えて仕事が楽しくて。奥さんと 離婚したって聞いたから今度会った時はいっぱい遊んでもらえると思ったのに」って、泣き出しちゃった。
「恋人が来るんですね、今度」
異国の地で女の子に泣かれて、いったい何をやっているんでしょうか。 でも、私は今までまったくそんな気が無かったから・・・。
「オッパ、私の気持ちわかっていないです」
喋り方といい、なんか彼女を思い出してしまった、でも目の前にいるのは 違う女の子で・・・。
でも、(みなさんやっぱりとか、あ〜あとか言うかも知れませんが) 抱きしめてしまいました。背は高いけど、すごく華奢で折れそう。
でもね、それだけ。アパートに着いて彼女を部屋まで送って、自分は上の 部屋に。
国際電話で、彼女と。
「どうしてる?」
「いつもと一緒です、harnさんは?」
「浮気してたらどうする?」
「手首切ります」
「ちょっと、ダメだよ、なんで?」
「あ〜、浮気してるんだ」引っかかってしまった。
「浮気はしていないけど、ちょっとね、落ち込み気味」
「大丈夫ですか?早く会いたいです」
「俺も」
電話を切って一人で考える。モテるのは嬉しいけど、なんかね。 自分が妹のように思ってきた子からこんなこと言われるなんて・・・。
彼女は仕事では絶対に必要な子だし。電話しようか?でもなぁ。
なんて思いながら、まぁいいや、明日だ明日。
|
|