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B-SIDE DISC7 
杏子



 メール着信

NHKラジオの番組に 

『ラジオ深夜便』 というのがある。



理事長は 夜の21時半には

自室の布団に入ることをルーティーンにされている。


最近では 布団に入った直後に


今 布団イン


とだけ、まず一通 私に向けてメールを送られ

私はそれに答えるように

互い しばしのメールのやり取りを行う。



基本的にメールのやり取りは

噛み合っていないことが多い。(笑)



互いが互いの言いたいことを 互いの返信を待たずに

ダダダダと 応酬しているカンジw



それでは 第一睡に入ります



唐突に理事長から この台詞が繰り出された瞬間

メールの時間は終わり。


私は ありったけのその時の気持ち

(主に、「今日も愛しています」とか)

を 短い文章にして、最後に おやすみなさい

を添えて 送信する。



たまに、その後 深夜に新たに着信するメールがあって

それは ほぼ100%の確立で 

私を夢の世界から覚醒させる。


眠る前には 着信音を切っておきなさい。


と言う 理事長の言葉は

深夜に発信される そのメールの矛盾を突くものであって


それでも私は 自身の携帯を自由に鳴かせる。




午前1時を回ったころに開くそのメールには


ラジオ


の そっけない3文字だけが 記されてる。



理事長から貰った 小さな携帯ラジオのスイッチを入れると

理事長がチューニングした周波数から

流れ出る音は 前記したラジオ深夜便の








こういうのを 昭和歌謡と言うのでしょうか。


昭和50年代後半に生まれた私にとっては

まったく未知の音楽ジャンルなのですが


その歌の中で 何度も何度も連呼される歌詞があって






切ないくらいに 何度も何度も

妙齢の男性の声で 連呼されるその台詞。



半覚醒の 深夜の頭では 

その意味がよく分からなくて翌朝


夢見心地の昨夜のことを反芻して

不器用な理事長の 恋愛表現が


昭和歌謡の余韻のように 私の体に染み入る。



ちょっと ダサぃなぁ 


などと、思わなくもないけれど (爆)




さて 今夜も


今 布団イン


メール着信 です。










2009年02月08日(日)
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