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B-SIDE DISC7 
杏子



 気持ちの余白

彼の寝室には 


彼専用の ベッドと ラジオと


桜並木の川面に映る風景の描きかけられた 

キャンバスの掲げられた イーゼルがあって



私はそれを 彼が語ってくれる言葉の中でしか

想像 できませんが



その空間に昨夜は


私が贈った バランタインのボトルと

それを注いだ あのロックグラス。


ベッドに腹這いに横たわって

これもまた、昨日私がプレゼントした

モディリアーニの画集を めくる


ラジオからは アンディ・ウィリアムスが流れて



それはそれは 素晴らしい夜を過ごしているよ と。



その空間に 私というものが

介在できないことに 


少しの 寂しさを感じたりもするのですが



私の想いのこもった物々が

彼の空間を取り巻き


あまつさえ その空間を 

素晴らしいと評してくれることに



これ以上の 幸せはないな と



素直に喜べるのも また



真実。





今日は 私だけ飲み会が入っていました。


私が 行くことを躊躇わせるようなメンバーが

ひとり、参加になっていることを

今日になって知り


私がその人のことを 避けていることを

知っている理事長も 

頑張ってきなさい と苦笑いの言葉で

私の背中を押すのです。







そういえば 以前の日記にも

登場していますね。(苦笑)



こればっかりは どうか

浅はかで 馬鹿な私の勘違いであって欲しいと

心から 思うのですが


周りの誰がどう見たって

私はその男性から アプローチを受けている以外の

何物でもないと言った 接し方をされているので


やっぱり そうなのかな と


思わざるを得ません。




それでも 肝心の核心を突かない

曖昧な言動とも取れる そのアプローチらしきものに対して

私が取れるリアクションは タカが知れていますから


この不安定で 不均衡なバランスを保ちつつ 

何卒穏便な形で物事を納められないかと


そういう心持で 今日の飲み会を過ごし


そして


後味悪く 家路に着きました。




穏便に事を納めたい だなんて

優柔不断もいいとこですよね。




人から好意を寄せられる ということは

純粋に 嬉しいことでもあるのですが


今の私には その想いを受け入れられる

気持ちの余白の部分に

すでに別の人物が 溢れんばかりにその存在を

主張しています。




ですから その人から


掛けられる言葉に対して

向けられる行動に対して


そこはどうしても 

事務的になってしまう自分が居るのです。




失礼な女ですよね、本当に。




私が 避けている という事実に

きっとその人は 今日気がついたと思います。




馬鹿ヤロー とんだ勘違い女だな。

誰がオマエなんか好きだって言った?


うぬぼれんなよ。





せめて そういう形で

その人の気持ちに 決着がつけば


何事にも一番いい形で

この事を その感情を 納められるのかな と


なんとなく 思っています。











2008年12月26日(金)
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