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■ 馨しき衣
あまりにも 理事長が
私の 下心 的 ささやかな願望に
沿うようなことを してくれるものだから
この人は 私の心が読めるのではないか
などと、ちょっと 真剣に考えてしまいます。
でも、もちろん そんなこと
ありえるハナシ ではありません から
冷静に考えてみると
私と 理事長の
感情の種類というか 色というか
恋愛という関係のなかで
互いがこうしたい こうされたいと 求め合う 部分
互いがその空気感を 心地よいと思える 感興
そういうものが とても似ているんじゃないか と。
具体的に言うと
具体的な説明もされず
手渡された それ。
それ、しばらく 使っていいから。
普通なら その意図が汲めない
そういう品で そういう状況なのですが
私は 密かな私の下心 みたいなものが
瞬時に満たされた気がして
もう それだけで
それを 手渡された意味を問うこともせず
ただ 素直に
今日一日 その残り香に包まれて
仕事をするのです。
ずっと 抱いておきたいって
そういう感覚は 前からあったんだよ。
理事長と 恋愛の関係に縺れ込む前
理事長が私に対して どういう感情を持っていたのか
興味があって
私がそのことを問うた時
理事長が紡いだ答えです。
その 形のない想いが
形となって具現化されたものこそ
この 鼠色の馨しき衣 なのだと思います。
私にも、ずっと 離れていても
その存在を感じられる
具体的に言えば
私が眠りに落ちる その瞬間に
私を包み込むように寄り添う
そういう理事長の ある種、形見みたいなものが
あれば いいな
と、そう 思っていましたので
理事長が それを手渡さなくても
私自身が それを口に出して所望するシーンが
きっと近いうちに訪れるだろうと
思っていました。
だから、この人は
私の心が読めるんじゃないか と。
決して 大げさに
言っているわけではないのです。(苦笑)
自宅に 持って帰ってきました。
(苦笑)
今夜は
いえ
この残り香が 私の香りに変わるまで
しばらく 私はこれを抱いて寝よう などと
思っています。(苦笑)
2008年12月11日(木)
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