竜也語り

2005年05月02日(月) 敵は何処にありっ!?

連休中で曜日の感覚がまるでなくなっている私です…。

さて連休の前半奥日光へ小旅行に出かけてきた。お年寄りやダンスグループにとても人気があり、北関東一辺の有名所の温泉地に君臨している某格安ホテルグループの1つに泊ってきたのだ♪そこは希望すれば行き帰りの無料乗合バスを利用出来るので交通費はただ。食事は期待出来るものではないが温泉は立派なもので、1泊二日の旅行で一人1万円でおつりがくる。まさに“ポケットマネーでリゾート気分満喫”なのだ。
私達と一緒に無料乗合バスを利用したのは30人くらい。行きも帰りもそしてお風呂の中でもその人達と一緒だった。正に裸の付き合いをしてきたわけだ(笑)。 ツアーでも何でも、人間とは不思議なもので、ある程度の時間を共有すると全くの他人でも妙な親近感が沸いてくる。移動中の休憩の際にもツアーの中の知った顔を見かけると「あっ、あの人達もいるいる」と微かな安堵感も生じるものだ。海千山千のオバちゃん達は気軽に話し掛けてくるが、シャイなおじさん達は遠目でこちらを窺っているでけで(笑)なかなか話し掛けてこない。それでもやはり情が湧いてくるのよね〜。

この現象は何も楽しい時間を共有する場合だけではないようで、話に聞くと、犯人と人質のような物騒な間柄にもこの手の情は湧いてくるらしい。何の事件だったが忘れたが、犯人達が人質をとって立てこもる時間があまりにも長かったため、両者はサッカーなどをして遊んでいたようだ。もうそうなるとべったりとお互いに情が移ってしまうわけで。いざ警察が突入して来た時、犯人が人質達を楯にしようと思っても、彼等に銃を向けた犯人は辛そうに顔を歪めただけで結局人質を撃つことが出来なかった…。こんな話を聞くと、やはりどんな人間にも熱いものが流れていると思うし、そんなに捨てたものではないと感じる。
それなのに…あぁ・・それなのに…。何で何年も一緒に仕事をしているのに一向に情の湧いてこない人間がいるのかねぇ…。こちらが快く思って思っていない場合、あちらも大抵は同じように快く感じていないと思うのだ(苦笑)。これも何かの戦争映画で見たワンシーンだが、戦いの最前線の中、見方の兵士に故意的に撃たれてしまう兵士がいた。へぇ…こんなこともあるのかもねぇ…と私は当然の如く撃つ方の兵士の姿に自分を重ねていたのだが、とんでもないことだ。よく考えてみればその反対も十分にあり得ることなのだ。
何かの事件に巻き込まれた時、犯人側にさえ注意を向けていれば身を守れるなんて考えは甘いのかも知れない。どさくさにまぎれ、後ろからどついてやろう…などと虎視眈々と狙っている奴がもしかしたら身近にいるかも知れない…。

…こんなことを考えている私には、まだまだ休暇が必要です…(苦笑)。


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