暴かれた真光日本語版
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2003年07月31日(木) |
023 mcinmahikari |
最終更新日: 2001.10.01 HOME
http://members.ozemail.com.au/~skyaxe/mindcontrol1.htm
6.Mind Control in Mahikari 真光におけるマインドコントロール by D.S.
-------------------------------------------------------------------------------- (ホームページ作者から) 今回、Mahikari Exposedサイトの比較的新しい記事である、「Mind Control in Mahikari 真光におけるマインドコントロール」の日本語訳を付け加えました。この記事の作者は女性のようです。まだ未完成な部分もありますが、スティーブンハッサン氏によるマインドコントロールの分析を真光に当てはめ,真光のどの部分がどのようなマインドコントロールをしているのかを、詳細な具体例をあげつつ説き明かしています。かつて私もマインドコントロールされていましたので、翻訳している最中に、この方の苦しみが伝わってくるような感覚を覚えました。しかしながら、作者の方はこの記事を書くことによって、ご自身がマインドコントロールから徐々に解放されつつあるのではないかと思います。自分自身の内面を丹念に見つめ、どのように自分が操作されていたのかを逐一理解していくことは、大変苦しい作業ではありますが、マインドコントロールから解放されるためには避けて通れない作業であると思われます。そのためこの記事は、マインドコントロールに苦しむ人(教団を辞めたくても怖くてやめられない人),誰かをマインドコントロールから解放してあげたいと思っている人に、ぜひじっくりと読んでいただきたいと思います。
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目次
1. Introduction はじめに 2. Behaviour Control 行動のコントロール 3. Information Control 情報のコントロール 4. Thought Control 思考のコントロール 5. Emotional Control 感情のコントロール
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1. Introduction はじめに
私は14年間真光に関わってきましたが、多くの時間をハッピーとは言えない状態で過ごしてきました。私は最終的に真光を退会することができましたが、それは忘れられないくらいの大きな精神的ダメージを受ける経験でした。この組織がそんなにも長い期間にわたって私を操ってきたことに対し、私は混乱し、うろたえ、怒りを感じました。その組織の中にいるとき、私は自分が理性的であり思慮分別のある人間だと思っていましたが、実際には私は色々なレベルでコントロールされ続けていました。私も決して例外ではなかったのです。−私が会って話をしたり手紙などでやりとりしたすべての元信者も、同じように被害を受けてきたのです。真光はどのようにしてこれを成し遂げたのでしょうか?
2000年初頭に真光を離れてから、私は広く書物を読み、この詐欺的組織の本当の歴史、また特にこの組織が無知な人々に対してどのようにマインドコントロールを行っているか、について調べてきました。私は、子供たちがこの組織に10歳から入信できるという点、また、10代の若者や若い大人が危険にさらされている点について、特に問題が大きいと思っています。
スティーブン・ハッサン著の『マインド・コントロールの恐怖(原題:Combatting Cult Mind control)』(浅見定雄訳 恒友出版)という本に出会ったとき、真光がどのようにしてそんなにも巨大な影響を私に与えることができたのかについて、私の目は開かれ理解しました。この記事では、彼の次の著作『Releasing the Bonds: Empowering People to Think for Themselves (呪縛からの解放: 人々を勇気付けて自分で考えるように導く方法』の第2章「Freedom of Mind Press 心理的圧迫の解放 ( http://www.freedomofmind.com/) 」にある、「BITE Mind Control Model(マインドコントロールモデルを噛み砕く)」に沿って、真光におけるマインドコントロールの基礎を指摘します。私は、仲間が集めた文献、私自身の体験、そして他の人々の体験に基づいて、できるだけ公平に、そして正確にこの調査を行いました。
スティーブン・ハッサンはこう書いています。「普通の人は、カルトに対抗するすべをもっていないし、マインドコントロールというものを理解していない。また、カルトグループによって異なる方法でコントロールを行っていることを知らない。どのようなことを問題とすべきか、また、どのような振る舞いに気をつけるべきなのかを知らない。そして自分だけは大丈夫だと思っている。」[Combatting Cult Mind Control, Steven Hassan; pg 42]
「人々は「自分はカルトに引っかからない」と信じている。なぜなら、カルトのマインドコントロールに陥った何百万人もの犠牲者に比べて、自分は強くて善良な人間であると信じたいからである。私たちに必要なことは、自分が強い人間であると信じることではなく、カルトの勧誘者にいとも簡単に操られてしまう自分の弱さを知ることなのである。」[Ibid, pg 44]
「破壊的なカルトグループは、意図的に知性や才能のある人、または成功した人を探し出すので、そういうメンバー自身が新メンバーにとっては説得力があり魅力的な存在になる。実際、新メンバーがそういう誠実で立派なメンバーたちに出会うことが、どんな教義や構造よりも、その組織に入るための大きな原動力になるのである。大きなカルト組織は、その組織の「広告塔」をどのように教育すればよいかを知っている。カルト組織はそのメンバーに組織の最も良い面だけを表面に出すように教育する。メンバーは、組織に対して持つどんな些細な負の感情も押さえ込むように教えられ、いつも笑顔で幸せそうな顔をするように教え込まれる。」[Ibid, pg 41]
以上のような理由から、○○真光に関わる人は誰でもマインドコントロールについて知ることが重要です。疑いようもなく、真光はマインドコントロールのテクニックを使っており、熱心な信者はその犠牲者なのです。真光信者は常に、「いつもニコニコ陽光子(ようこうし)」であれと言われ続けます。私たちは、色々なタイプの人に対してその興味に応じてどのように真光の教えを紹介すればよいかを教わってきました。私たちは常に献身的な信者の模範として振舞うようにと、また、組織をできるだけ多くの人に紹介するのが当然とされてきました。私たちは組織や教え、信者、その他の人々を決して批判しないのが当然とされ、批判することは私たちの深い罪や穢れの証とされ、組織を破壊しようとする邪神の陰謀であるとされてきました。私たちはめったなことでは批判を口にできませんでした。この組織に対して注意しましょう!
経験豊かな催眠術師であるディック・サッフェン氏は次のように言います。「人間の歴史のなかで、「自分は洗脳されているのだ」と洗脳されたり信じたりした人はいません。つまり、洗脳の只中にあって自分が洗脳されていると理解できた人はいないのです。洗脳された人々は、大抵の場合、「私はそのお方から光を与えられたのです」とか、「私はそのお方によって奇跡のように変えられたのです。」と言って、狂ったようにその操縦者を守ろうとします。」 [The Battle for your Mind, Persuasion & Brainwashing Techniques Being Used On The Public Today, Dick Sutphen]
わかりやすいように、スティーブン・ハッサンの本の中にある「BITE Mind Control Model」の論点を引用したものは太字で、私の意見は普通字で、真光の文献からの引用は一段右に寄せて引用符「」をつけ、さらに引用文献を示します。
この破壊的マインドコントロールを理解するために、4つの基本的な章があります。私は順を追ってそれぞれの点について解説していきます。真光によって用いられているコントロールの範囲の広さから、真光が効果的で微妙なマインドコントロールのテクニックを信者に適用していることは明らかなのです。
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2. Behaviour Control 行動のコントロール
1. Regulation of individual's physical reality 個人のあり方に関する規定がある。
a. Where, how and with whom the member lives and associates with どこで、どのように、誰と信者は生活を共にするか。
真光は、信者がどこでどのように住み、誰と住むのかについては、公式には制限をしていません。しかし、真光は結婚せずに「同棲」するカップルに対してあからさまに眉をひそめます。ある女性が長期間にわたる事実上のパートナーと正式に結婚するまで初級研修を受けられなかったという例を、私は知っています。伝統的な家族という価値に対して重きがおかれ、結婚に留まるように(つまり離婚をしないように)奨励されます。
多くの信者は、その土地の道場(真光センター)の近くに住みたがります。しかし、それは強制されるものではありません。
誰の近くにいるべきかということいついて教えが与えられており、よい人格を持った「高いレベル」の人の周囲にいるのがよいこととされています。
「もし頑固な人といっしょにいたら、最後は自分も頑固になりますよね。もし夫が頑固なら、妻も同じように頑固になります。これは恐ろしいことです。このようにして人は、周囲の人から霊波線を通して影響をうけるのです。」
「もし誰かと出会うと、その人とあなたは霊波線で結ばれます。もちろん、霊波線の数はどのくらい親しいかに依存します。しかし、それによって他人の霊的なエネルギーがあなたの中に流れこむのです。」
[Extract from Teachings of Sukuinushisama, Wondrous Method of Going-Towards-God, given on 13 June 1993, MAAJ Volume 11, Number 7, July 1993, pg 10-11]
MAAJ = 真光オーストラリア−オセアニア アジアジャーナル、日本の(○○)真光誌を翻訳したもの
b. What clothes, colours, hairstyles the person wears どんな服、何色の服を着るか。どんな髪形にすべきか。
女性に対しては、女性らしい服装をすることがよいとされています。例えば、スカートやドレスなどです。しかしながらこれは、総ての信者に対して強制されているわけではありません。女性の導士はスカートかドレス、ボタンのたくさんついているブラウスを着なければならず、腋の下が見えないように、ノースリーブの服は着ることが許可されていません。髪は短く切るか、後ろで束ねなければなりません。
服の色やヘアスタイルについては、特に厳しい規定はありませんが、黒は女性にはふさわしくないと見られています。男性は黒のスーツを着ることができますが、女性は明るい色の服を着るのがよいとされています。また、女性が(ズボンをはいたりスーツを着て)男性のように見え始めること、男性が(長髪などにして)女性のように見え始めることは、現代社会が崩壊に近づいている証であるという教えがあります。
「本日は3月3日、お雛祭りの日です。(日本では一般には女の子のお祭りあるいは人形のお祭りとして知られていますが、神の教えでは、古代における節目の日、女性を祝う日とされています。) 女性は女性らしさをより一層発揮し、より一層神様に仕えなくてはなりません。」 [Extract from Teachings of Oshienushisama, Foremost Duty of Children of God, given on 3 March 1987. Published in Mahikari Australia Journal, Volume 5, No 4, pg 3] すべての信者は、御み霊(おみたま:聖なるペンダント)を入れるための小さなポケットを下着につけなければなりません。そして、入浴と水泳時以外は、常に御み霊を身に付けます。そのポケットは新しい生地で作られ、御み霊が傾かないように、きちんとまっすぐに縫い付けられなければなりません。
c. What food the person eats, drinks, adopts, and rejects どんな食べ物を食べ、どんな飲み物を飲むか。 また、どんなものを受け入れ、どんなものを拒絶すべきか。
信者は「生理学的にシンプルな食べ物」や、できるだけ有機栽培された食べ物を食べるのがよいとされています。着色料やその他の添加物は避けるべきものとされています。その多くは現代の常識とされているものです。しかしながら、これらの教えの多くは信者にとってはより強力なインパクトを持って語られており、もし子供たちに色つきのキャンディーを与えたりしたら、子供に毒を与えているとか、ちゃんと面倒をみていないとされます。
凍っている食べ物は体内の毒を固めてしまうと言われています。よって、夏にアイスクリームやその他の冷たい食べ物を食べると眉をひそめられます。
「『夏の日に 冷たきものはさけよかし 濁毒(だくどく)かたむるあとのおそろし』」(祈言集 P.198 夏の感謝)
「これが意味するところは、夏の間冷たいものを食べてはいけないという意味です。冷たいものの代表は、アイスのように凍っているものです。また、0度ちかくに冷やされた食べ物をとることは、体によくありません。氷を使った食べ物や飲み物を避けることが重要です。」
「冷たい食べ物は、胃からはじまる内臓を冷やし、ダメージを与えます。そして、新陳代謝を止めてしまいます。冷たいものが新陳代謝を阻害するというのは、人間の身体が必要なものを吸収し不要なものを排出するという生物学的働きを阻害するということです。すなわち、古い細胞が新しい細胞に置き換わるのが邪魔されるということです。」
「もし冷たいものを食べると、古い細胞が体の外に出されず、体のなかに溜まっていきます。遅かれ早かれ、それはガンのような病気を引起こします。冷たい食べ物は、それほど恐ろしい現象を引起こすのです。」
[Extract from Teachings of Oshienushisama, Construct the Foundation for the 21st Holy Century, Heaven on Earth, given on 7 July 1988. Published in Mahikari Australia Journal, Volume 6, No 8, pg 3] 毎日の食事の品々からよさそうな部分を少しだけ、仏壇の先祖に供えるということがなされます。
信者は、電子レンジは食品の霊的な要素を破壊し、栄養を損なうので使用を避けるようにと言われています。(これは正式な教えではありませんが。) 電子レンジで温められた食品は、先祖には供えることができません。
食品のお供え(奉載)が、感謝祭のときに行われます。そのお祭りのあと、食品は祭壇から下げられ、切り分けられて信者や参加者に配られます。奉載に使われた食品は、真の光に満ち、癒しの力があるとされています。多くの信者は一握りの奉載米を持ち帰り、例えば、料理全体に光をあたえるようにと、料理の中に2,3粒の米を入れます。奉載に使った卵はケーキを作るのに使われ、そのケーキは「満ち溢れる光」を受けられるようにと家族や友人に配られます。殆どの道場では、何も食べられなかった病気の子供が奉載米を口にしたあと急速に快方に向かった、というような話がたくさんあります。
d. How much sleep the person is able to have 睡眠は何時間とるか
真光の中では、睡眠時間はそれほど厳しくは制限されていません。しかし、現在のリーダー、教え主様は、毎晩3時間から4時間ほどしか必要としないと言われています。より浄まれば浄まるほど、少しの睡眠しか必要としなくなると言われています。このことが人々をあまり眠らせないようにし、人々を組織のなかに留めることに対して多少の効果を発揮しているように思います。
「真光の業を実践し、いくつかの神の教えに従うだけで、完全に健康になることができ、症状を取り除くだけでなく、あらゆる病気や不調から解放されるのです。また、疲れを知らない人になることができます。もし充分に浄まれば、5時間の睡眠で充分になります。」 [Mahikari - Thank God for the answers at last, Dr A. K. Tebecis, 1982, pg 214]
「『私は、神が私に示したとおりに人類に対する愛に生きるのです。私は自分の心を愛する人々の中に溶け込ませてしまうのです。そして何が起ころうとも、どんなに疲れていても、たとえ何も食べられなくても、そんなことはたいしたことではありません。私は人を救わなければならないのです。』私はこのような決意をもって、日々お浄めを施しています。そうすると、私は救いを受ける人になってしまうのです。これが、私があなたに対して次のように言う理由です。『私の真似をしなさい。そして、自分の曇りをとることを楽しみなさい』」 [Teachings of Sukuinushisama, Be a practitioner of raising the hand altruistically, given on 2 August 1995, MAAJ Vol 13 No 9 September 1995]
訓練部(日本にある導士の養成所)にいる訓練生たちは、一般的には夜11時から朝5時までの6時間の睡眠しかとることができません。ときどき、彼等は夜中にサイレンで起こされ、バックパックを背負って山の中を歩き回るということを、非常事態に備えた「緊急時訓練」としてやらされます。
導士たちはしばしば、真光センター(拠点)において夜遅くまで起きてオフィスワークを仕上げなければなりません。たとえ夜中の3時まで仕事をしたとしても、6時には起きて再び一日中仕事をしなければならないのです。
信者でも睡眠時間を削って人に光を与えることはとても賞賛されます。例えば、母親が1,2時間の睡眠を削って子供たちが眠っているときに光を与えることとか、朝早くおきてパンフレットを配りにいくことなども賞賛されることです。
「その当時、私は毎日道場へ参拝することを習慣にしていました。私の家から道場まで車で40分ほどかかります。私は仕事のために朝早く家をでなければなりませんでした。色々な事情から、毎日道場へ行くというその習慣をやめようと何度も考えましたが、その度に「これは神様が私を試しているのだ」と考えて続けました。それから、手遅れにならないうちに自分を浄めなければという何か不安のようなものを感じ、私は睡眠時間を削って道場に通うようになったのです。」 [Extract from We are a family going towards God by TF, 7 November 1994. MAAJ Volume 13, Number 8, pg 16]
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