2011年06月06日(月) |
■震災の中で、見えたもの、学んだこと…その4.自分なりに、できることしていこう |
引き続き、震災からの話です。 今日は、TVを見ながら、書き留めた、 心に響いてきたことばです。 (大急ぎでメモしたので、言い回しや、 ことばの前後の順番に違いあります。 ご了承くださいませ)
■お子さんを亡くされた40代女性 流された街を呆然と見つづけて。
「夢だったらいいなと思って、 ここに来る…でも、 いつも夢じゃなくて現実…(泣) でも… ここが生きる場所…」
これは…昨年末に兄が急逝したとき、 私も、いつもいつも思ったことでした。 (今でもそう思います) それは、確かに辛い現実で、 でも、生きていくのはこの現実の中。 現実は過酷だと思いました。
■60代の大工さん 毎日毎日、壊れた家々の修理をしています。
「(若いもんの) 道しるべになればいいと思って、 一日一日精出して働いている。 働かねばな。 できることせねばな」
■50〜60代の男性 がれきの中で、作業しながら。
「呆然とがれきの中に ただいても仕方ねべ。 前向がねばね。 今、やれることやっていがねば、 何にも、できねべ。 地道でもな」
■福島県にある桜の名所で。 今年も桜は満開で、多くの方が訪れ、 ここの桜で癒された。 ここを無料解放している地主さんのことば。
「(こうして桜を見るのは) 自分の楽しみだから、 お金はとらない。 春爛漫を独り占めしたくない。 毎年咲くんだなぁと感動するよ。
花の生命力、あれやこれや、 雑念ある花はない。 何事もなかったように、 花が咲く… そこにゆるぎなさ、 たくましさを感じる」
■牛乳が手に入るようになってから、 すぐに牛乳配達を再開した牛乳屋さん。 牛乳を渡しながら、みんなと笑顔で会話。 安否を確認しながら、情報交換もしていた。
「笑顔を渡せればと思っでさ。 少しでもな。 みんな、不安だがらさ」
■50代くらいの男性 家族といっしょのインタビューで。
「前を向いて進むしがねがら… 家族は迷ってるけど、 ここに住むと決めでいる。 ここを捨でられね」
■減反していた田んぼを 再び耕し始めた70代の女性 一人で、田植えをしていました。
「米つぐっで、 米できたら、会った人に少しずつ 分げてあげたいと思って〜 腹と心、いっぱいになれば、 そしたら、いいべ〜 こんなことしかできないからよ」 (笑顔)
■再開した市場で元気に 働いていたおばちゃんたち
「助げられたり、 助げたりしてさ。 人間、一人で生ぎられねの。 みんなで生ぎるのさ。 お互いさまだべ〜」 (周りの方も、笑顔で大きく頷く)
すべての方のことばに、 思いがこもっていて、響いてきます。 ああ、そうだなぁ…と。
こんな当然のことをいままで、 頭でわかっていても、実感として 受けとめることはなかったように思います。 今は、こう決めています。
自分が、できること精一杯やるぞ。 世の中のためになるいいことの一つでも、 やっていくぞ、地道でも。 そして、悔いのないように生きたいと。
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