まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2011年06月03日(金) ■震災の中で、見えたもの、学んだこと…その3.勇気しか湧いて来ない

今日は、「五里霧中」さんのブログ、
「大嶋啓介とてんつくマンの応援団長ブログ」
からの紹介です。

震災と原発で、私はただ呆然としてしまって、
恐怖でいっぱいで縮こまり、どうしていいのか、
全くわからない状態でした。
ウォーキングにも行けず、入ってくる情報におびえ、
仕事も手につかず、ぼちぼち日記も書けず…
自分でもどうなっているのか、
わからない状態でした。

そんなとき、友人が教えてくれ、読み、力をもらった、
福島在住の五里夢中さんのブログです。
私がそんな状態にあったとき、五里夢中さんは、
すでに行動を起こしていたのでした。
掲載依頼をしたら、五里夢中さんから、



「ご自由に、やってください。
 こんな時期だから、
 前向いてやっていきましょう」




と、即座に嬉しい返事をいただきました。
五里夢中さん、ありがとうございました。
早速、掲載させていただきます。



《ここから転載》

これは、3月15日の日記です。
■与えれば生まれる



福島市在住です。
原発から60kmの距離。
政府の回答は当てにならない、ただ、
国の為に動いてくれてるとは思う。
変に批判でもなく、落ちてるわてでもなく、
被爆は覚悟してます。

してなければ、
もうけもん!!




ここ何日か、ボランティアで
自腹で炊き出しやってました。
って言ったら、すごく思われるかもしれないけど、
言いだしっぺは僕じゃない。
なんてことはない、暇なだけなんです。
お店は、水が出ないから営業できなし、
食材もある、一人じゃ食べきれない。
じゃあ....ってことで始まった。

そしたら、いろいろな人が
協力してくれて、仲間が増えた。
心からのありがとうっていただいた。
自分の人生をほんとに
考えさせられる経験をさせてもらった。

実は、なんとなくで福島来たんです。
屋台っていう場所で、一人でやる場所は、
自分の行動を振り返る切っ掛け、
成長になるかなあと。

そしたら、素敵な仲間に出会って、
なんとなく期間延長して・・・
軌道に乗ってきた・・・・
そしたら、巨大地震!!!!



おろおろしてしまいました。
何をしたらいいのか分かりませんでした。
孤独で泣きそうでした。
電気が止まって不安でした。
お風呂に入れなくて、
凍えながら水で洗いました。
水が無くなって、自分だけ確保してる
心狭い自分に出会いました。
ガソリンが無くなって、
もっと心狭くなる自分を感じました。
被爆を感じて落ち込みました。
今月は収入の未透視が無いけど、
支払いはやってくる、しかも被爆・・・・


おれ死ぬのかな、って思った
でもね、おれより借金抱えてて、
みんなの為に動いてる人っているんです。
おれより年上なのに、おれに気を使って
動いてくれる人っているんです、
しかも自然に。

水をお金払って沢山買って、
おれにくれる人っているんです。
帰る場所が無いのに、笑顔でありがとうって、
言ってくれるひとっているんです。

こういう、どん底の時って
その人の本性と言うか、
本音が出てくる気がします。
沢山の弱い自分に会いながら、
人生に時間が有限だって感じられた。

そしたら、もっと、人の役に立ちたい、
もっと、自然に人に気を使える人になりたい、
もっと、人のためにも買える男でありたい、
もっと、ぶれない自分でありたい、
もう、後悔はしたくない、
そう思うようになった。

変な言い方かもしれないけど、
今回は、当事者でよかった。




僕は、阪神大震災の時は、傍観者でした、
ちょっと募金したくらいでした。
こんな危険の上にある便利さだとは
知ろうともしなかった。
そして、きっと、乗り越えられる壁だから
、僕の前に現れた。



きっと、僕にしか出来ないことがある。
ガソリンも、資金も無いけど、明日からも、
炊き出しを出来る方法、
避難してくてくれた方に
笑顔になってもらえる行動を考えます。

数人では何が出来るかわからないけど、
微力であっても無力ではない
1000人の一歩のために、
一歩踏み出せる男になります。




原発に替わるエネルギーの開発を支えていきます。
日本再建!!
そして、世界を引っ張っていきましょう、
僕らの世代で。 




3月17日のブログから
■勝者or勇者



たくさんの応援ありがとうございます!!!
本当にね、感謝しかないんですよ。

東京の居酒屋仲間、華々のメンバーから
連絡があった、住所を聞かれた。
今週中に、福島に資材を届けに来るという。
会社の、財を投げ打って、何度も来るという。

大嶋の大将も、全力で支援してくれると。
福島上陸??

みんなアホだね。
熱くて、他喜力に溢れてて、
本当に日本を変えていける
って信じきってる、アホな人ばかりです。



涙が出てくる。
こんなに、人に応援されて
嬉しいって思ったことは無いです。




本当に、
勇気しか湧いて来ない。




人は誰かのためにって思えたときに、
がんばれる。
本気で自分を信じてくれるエネルギーに
触れた時、顔晴れてしまう。
そのエネルギーは絶対に誰かに届き、
そして、回っていく。
ペイフォワードだね。

常に勝者にはなれなくても、
常に勇者にはなれえる
自分らしさ、全開で行きましょう!!!
良くしかならないよね。


《ここまで転載》     



このころの私は、
「勇気がほしい、
 勇気がほしい、
 立ち向かっていく勇気がほしい」
と思っていました。

でも、まったく情けないことに、
勇気は湧いてきませんでした。
顔から笑顔はすっかり消えてました、
というより、恐怖で引きつっていました(苦笑)

同じ時期、五里霧中さんは、
震災まっただ中にいて、


「勇気しか湧いて来ない」


と、感じていたのです。
そして、できることをしていたのです。
周りの人といっしょに、精一杯の笑顔で。
この違いは何なのだろうと、思うのです。

傍観者より、当事者の方々の方が、
何十倍も勇気があり力強いのです。
底力があるのです。
生きていく力があるのです。
そして、笑顔があるのです。
私はこう感じました。



「人間って…
 なんて、すごいんだろう。
 なんて、すばらしいんだろう
 なんて、あたたかいんだろう」と。




気づいてから、人を見る目が変わりました。
人を上から見ていたことにも気づきました。
生きていく上で、何か大切か考えました。
生きるって、どういうことか知りました。
今までの生活を、根本から見直しました。
勇気とは、行動だと知りました。
震災は、私にいろいろな気づきを与えてくれました。
これからは、この気づきを生かしていくときだと
思っています。


これからです。
傍観者だった者たちが、
力を出すのは、これからです。
そう思っています。
力だします。
良くなるしかないのですから、
力の出し甲斐あります。



この後も、五里霧中さんは福島の地で、
がんばっておられます。
五里霧中さんのブログは↓こちらから。
「大嶋啓介とてんつくマンの応援団長ブログ」
五里霧中さんの熱き生きた魂感じられます。
ぜひ、読んでみてくださいね。





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