まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2011年02月08日(火) ■道ばた夏みかんの「味は」?驚きでした〜

昨日からの続きになります。



私は、街路樹として育っていた夏みかんを
収穫している男性に、この夏みかんが
おいしいかどうか、聞いてみたのだった。



すると、その男性は、
きっぱりと、こう答えたのだ。





「すばらしくいい味なんですよ。
 とてもおいしいですよ」





私は、びっくりした。
こんなふうに道ばたに好きになってる
(と思われるような)この夏みかんが
「すばらしくいい味」だなんて。
あまりに驚いたので、再び確認してしまった。




「えっ?すばらしく
 いい味なんですか?」
「ええ、すばらしくいい味なんです。
 すばらしくおいしいですよ。
 ジュースにすると最高ですよ」





男性は、またきっぱりと
答え、ニッコリとしたのだった。

この道端の夏みかんは、
「す、ば、ら、し、く、おいしい」のだ。
ジュースにすると最高なのだ。
知らなかった…




道端夏みかん…
あなどっちゃいかんね。





私は、ずっと勝手にこう思い込んでいた。
とてもすっぱくて、食べられたものではなくて、
だから、道端にあっても誰もムキになって、
取ったりしないのだろうな。
粒も小さくて、食べづらいにちがいない、と。




でも、それは完全に違った。
すばらしくいい味で、
すばらしくおいしいらしいのだ…
うーん、まいったね…

そう知ると、この男女二人がせっせと
収穫しているのも、なるほどと思えてきた。
そして、おいしいジュースにして売るのかも知れない。
だって、山のように収穫していたからね。
「東京夏みかんジュース。
 一度飲んだらやめられない」
とかなんとか、のね、などと思えてきた。

そんなことを瞬時に思いつつも、
そんなことを悟られないように男性に、
「教えていただき、ありがとうございます」を言って、
この場を離れることにした。
一つでもくれないかなと、ちょっと期待しつつ。
でも、もちろん、くれるそぶりはなかった。



そんなわけで、私の頭の中では、
「すばらしくいい味。
 すばらしくおいしい」
という男性の言葉ががんがん鳴り響き、
「そっか、おいしいのか…
 しかもすばらしくだって!」
などと、夏みかんの味が
ぐるぐると渦巻いていた。




ものすごく気になった。
そして、ついにこう決めた。




こっ、これは、
食べてみねば…
食べて確かめてみないと、
なんとしても!





そう決めてからは、続きのウォーキング中、
どこかに夏みかんの木がないか、それも、
人知れずに採れそうな木がないか、
きょろきょろと探しながら歩いた。

しかし…
探して歩くときには見つからないもので、
なかなか見つからなかった。
すると、今度は一転してこう思えてきた。



みんな、採っちゃったんだ、
すばらしくおいしいから…
悔しいな〜
食べてみたいのに…




そう思ったら、ますます食べてみたくなった。
しかし、この日は見つからなかったので、
すごすごと諦めて帰ってきた。



そして、次の日。
なんとしても見つけようと張りきって出発した。
その途中で、昨日の夏みかんの木のところに
また行ってみた。
もしかしたら、少しは残っているかも、
と思いながら。




でも、夏みかんは、ほとんど採られて、
高枝切りバサミでもとれなかったと思われる、
うんと上の方に取り残しが、ほんのいくつか、
あっただけになっていた。








「これじゃ、採れないね。
 無理だね、がっくり」




とがっくりきて、また、夏みかんを求めて、
きょろきょろしながら歩き始めた。



しばらく探しながら歩いていると、
ついに、ついに、
手頃で、しかも所有権が誰にあるか、
全然わからないようなところにある
夏みかんの木をついに見つけたのだ。




うひっ、嬉しいな〜
ふふ、一つ採っちゃお、
ふふ、どんな味かなぁ〜
と思ったけど、そううまくは
いかないのだった。

この続きはまた明日書きますね。




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