ウォーキングをしていると、
ネコさんと出合ったり、これは何だ？と
思ったりするものに出合うけど、
今日は、長い間、ウォーキングしてきて、
こんなばっちいのは見たことがないぞ、
なんてものの紹介です。



それはそれは、本当に、
ばっちかったです。
怖いものみたさで、
まじまじと見ちゃったけど…



この日も、もちろん、
気持ちよく夕方のウォーキングをしていた。
風も適度にあり、大部涼しくなってきて、
私は、手を大振りに振りながら歩いていた。



すると、こんな道で、
何かがあるのを見つけた。
ここは、神田川沿いの散歩道で、
私が好きな道なのだ。








最初は、普通に自転車が
止まっているのだと思った。
しかし、なんか様子が違う…








「ん？なんか…
　たたずみ方が変だね？
　自転車だけど…
　なんか変だね？」



どうも、普通の自転車とは違う感じが
漂っていたのだ。
私は、大急ぎで、近づいてみた。
すると、自転車がこんな状態になっていた。

（見せるのも悪い気がしますが、
　でも、見せちゃいますっ。
　はっきりいって、ばっちいです。
　見たくない方は、目をつぶってくださいませ）












「ひえぇ〜〜
　なんてっ、ばっちい！
　どうしちゃったのぉ？」




こんなばっちい自転車は始めて見たのだった。
泥とゴミにまみれ、カゴもひん曲がっていた。
そのひん曲がったカゴのなかに
汚れた空き缶がいくつか入っていた。
なんだか、気の毒な形相だった。

ついついいつもクセで、まじまじと見て、
ふと我に返り、私は気がついた。




「あっ、そっか、
　これは、神田川から、
　引き上げられたんだっ！」




この神田川から、つい最近（たぶんだが）
引き上げられた自転車ではないかと思ったのだ。
（ちょっと前まではなかったからね）







この自転車は、おそらく、
この神田川に、ひょんなことから
落ちたのか（ここから落ちることはないか）
落とされたか、捨てられるか、したのだ。
それがまた、ひょんなことから、
引き上げられたのだ。

もしかしたら、
神田川大掃除が行われたのかも知れない。
でもなぁ、そうなら、
他の引き上げたゴミなんかもあると思うけど、
回りをみても、そんなものはなく、
ぽつんとこの自転車だけだけどな。



ともかく、このばっちい自転車は、
この神田川沿いの気持ちいい散歩道に、
気の毒な姿でたたずんでいた。




ふぅーむ、これは謎だね。
この自転車がなぜ神田川に落ちたのか、
だれが引き上げたのか？
だれがどうするのか、
だれが片づけるのか、
持ち主はいるのか？




そんな疑問を思いつつ、
自転車に、



「気の毒だったね…
　ご苦労さまでした」



と、声をかけて帰ってきたのだった。
自転車を川に落としちゃいけないと思うな、
早く、片づけてあげてほしいな、
持ち主は、どう思っているんだろうな、
なんてあれこれ…思いながら。
この気の毒な自転車…どうなるんでしょうね。