まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2009年05月17日(日) 「きよめよ」「きよめよ」「きよめよ」のお話

今日は、このところシンクロニシティ(偶然の一致)が
頻繁に起こっている「きよめよ」のお話をしたいと思います。

先日、実家のお墓参りに行き、
お墓の掃除をしながら、家族に、
今日のお話の「きよめよ」の話をして聞かせ、
その2日後に、ウォーキング中に、
こんなものをみつけたのです。











おや、「きよめよ」が続くね、と思っていたら、
今度は、ラジオで「きよめよ」のお話がでてきて、
こんなにシンクロニシティが続くのだから、
書かねばと思い、今日は、このお話です。



さて、この「きよめよ」とは、
どんなお話かといいますと、
お釈迦さまのお弟子さんの
周梨般特(しゅりはんどく)という
生まれつき知能指数の低いお坊さんの
お話なのです。




この周梨般特お坊さんのお話は、
いろいろな仏教関係の本にも
紹介されているので、ご存じの方もおられると
思いますが、私も大好きなお話の1つです。
今日は、この本に書いてあったお話で紹介します。 


「こころで生きる」 
大藪正哉著






この本は、この「きよめよ」のほかにも、
いいお話がいっぱい載っているので、
時間があれば、よんでみてくださいね。





「愚鈍を活かす」
(引用ここから)


お釈迦さまのお弟子に周梨般特(しゅりはんどく)
という人物がおられました。
生まれつき知能指数が低い方でした。

お釈迦さまのお弟子になりましたが、
お釈迦さまのお話はさっぱり理解することが
できませんでした。
お釈迦さまは、あるときこうおっしゃいました。



「周梨般特よ、このほうきで掃除をしなさい」
「はい」
「掃除をしながら、口では、
 『清めよ、清めよ、心を清めよ』と
 となえなさい」
「はい」
「口に出して言ってごらん」

「……………」
「清めよ、清めよ、心を清めよ、
 と言ってごらん」
「……………」
「よし、よし、
 ゆっくりと覚えるがいい」
「はい」





周梨般特は、
この短い言葉を覚えるのに、
かなりの年月がかかったそうです。
しかし、愚鈍な周梨般特は、
一所懸命に掃除をし、一所懸命に
「清めよ、清めよ、心を清めよ」
ととなえました。

数年がたちました。
いつの間にか、
周梨般特のお掃除の仕方が、
なんとなく、
お釈迦さまに似てきているなぁ、
という感じをまわりの者に
与えるようになりました。





そんなある日、周梨般特の故郷の村から、
長老が数名、お釈迦さまのところにご挨拶と
お願いに出向いてきました。



「私どもの村の周梨般特が、
 たいへんお世話になっております」
「周梨般特は、修行が進んで立派になっておるぞ」
「ありがとう存じます。ところで今日は、
 もう一つお願いがあって参りました。
 どうぞお聞きとどけいただきたいと思います」

「どういうことかね」
「実は今度、私どもの村の10年に一度の
 お祭りがございます。そこで、その当日に
 お釈迦さまにお出で願って、ありがたいお話を
 していただきたいというのが、村の衆の
 お願いでございます。
 いかがなものでしょう」

「それは、それは、結構なことだ。
 ぜひとも私も出かけていって、
 お話をさせて頂きたいとおもいます」
「ありがとうございます」

「ところがの、私が行ってあげたいのは
 やまやまだが、ちょうどその日は、
 別のところにいかなくてはならないのです。
 私の代理ができる者を行かせることに
 いたしましょう」
「どなたにおいでいただけるのでしょうか」




お釈迦さまに立派なお弟子がたくさんおられます。
十大弟子といって、まことにすぐれた十人の
お弟子もおられました。

なかでも、舎利子(しゃりし)という方は、
お釈迦さまのお弟子になる前に、すでに
かなり大勢のお弟子を指導しておられたくらいの
人物でした。

また、目連(もくれん)という方は、
死語の世界も見通すことのできる神通力を
持っておられるほどの人物でした。



「どのお弟子が、お釈迦さまの代理で
 おいでにくださるのでしょうか」
「うむ、周梨般特を私の代理にうかがわせて、
 お話をさせましょう」
「………………」




長老たちは、返事に困ってしまいました。

(お釈迦さまも人が悪いね。
 よりによってあのバカの周梨般特を
 代理にするとは……)
心の中でつぶやきました。
そして、
(なんとも困ったことだ、
 村の衆が承知するだろうか)
とも思いました。



「周梨般特は私の代理が
 十分つとめられますぞ」
「はい、はい、それでは、
 よろしくお願いいたします」




ということになりました。
村に帰った長老たちは、
若い衆につめよられるはめになりました。



「周梨般特がどんな男か、
 知っているでしょうに。
 長老たるものが、なんということですか」
「わかっておる、わかっておる」
「わかっていながら、なんで承知したのですか?」
「相手がお釈迦さまでは、
 しかたないではないか」




なかだちする者もあらわれて、
「まあ、まあ」
ということになりました。
しかし、若い者どもは、
どうしても承知しません。



「よーし、わかりました。
 われわれ若い者は、
 周梨般特のすぐ前に並ぶことにしょう。
 そしてヤッコさんが口を開こうとしたら、
 すぐに、みんなで、
 『清めよ、清めよ、心を清めよ、どうだ』
 と言ってやろうではないか。
 ヤツはそだけしか話すことはできないだろう。
 こいつは面白いことになったぞ」




いよいよ当日になりました。

             (引用ここまで)



この続きは明日書きますね。
周梨般特がどうだったか、
若い者たちはどうなったか、
楽しみにしていてくださいね。





■コメントが書ける「ぼちぼち日記」はこちら


 気軽にコメントが入れていただけます。 →「ぼちぼち、お散歩日記」
■「ことば探し」に戻る時→  「ことば探し」
■「ことば探し」メールマガジン(月〜金)発行しています。

 「今日のことば」以外の過去のことばも紹介しています。
  コンパクトで、読みやすい構成にしています。
  →「購読申込み」


 < 過去  INDEX  未来 >


まゆ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加





《旅に行きたいですね〜》