まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2009年01月20日(火) いやだなぁ、こんな人が隣なんて…

先日、バスに乗った。
滅多にバスには乗らないのだけれど、
この日は冷たい雨が降っていたので、



「よし、それなら、
 バスに乗ってみよう」




などと思い立ち、ウォーキングの途中から、
バスに乗ってみることにしたのだ。

そして、いちばん近くのバス停に行き、
最初に来たバスに乗ることにした。
最終地点はどこでもよかったので、
終点まで乗って見ようと決めた。
だいたい、どこかの駅に向かうしね。




そんなわけで、
雨宿りしながら、
バスが来るのを待っていた。
すると、バスがやってきた。




私は、いそいそと乗り込んだ。
そして、運賃の210円を運賃箱に入れた。
いったい運賃は、いくらなのか、
どこでどう払うのか、やや戸惑ったが、
運転手さんが親切に教えてくれた。

幸い、バスは空いていて、
二人がけの席に一人で座ることができた。
外の風景もいつも見ているものとは違う感じなので、
私は、外の風景をぼっーと眺めていた。

道路は雨のせいなのか、混んでいて、
バスはのろのろと小さな通りを進んでいた。
あまり歩く速度と変わらない感じだった。

でも、久しぶりに
バスに乗れたのが嬉しかったので、
外の風景を見て楽しんでいた。
たまには、バスもいいね、なんて思いながら。




外の風景を眺めていたら、
とても目についたことがあった。
多くの店のシャッターが
閉まっていることだった。




今日は、店がお休みの日なのかとも思ったが、
シャッターの前に貼り紙をしてあるお店もあるし、
さびれた感じがしていたので、
閉店したお店だと感じた。



「ああ、このあたりも、
 シャッター通りになったんだね…
 今どきは、切ないね」




などと寂しく思ったりした。
そんな小さな商店街通りをバスは
のろのろと走り続けていた。

雨が強くなって来たせいもあって、
バス停に止まるたびに、
乗り込む人が増えてきて、席が徐々に
埋まってきた。



そして、ついに、
私の横にも、女性が座った。





しかし、その女性は…
傘を持っていなかったようで、
雨にぬれていて、
その服はやや汚れが目立っていて、
ほつれかけた布製のバックを持ち、
片方ずつ別々の手袋をはめた、
貧しそうな感じのする人だった。
年の頃は、40代前半に見えた。





「なんで、私の横に座るの?
 他の席も空いているのに…
 ここじゃなくてもいいじゃない。
 私も、ぬれちゃうわ。
 それに…
 においでもしたらイヤだなぁ…
 こんな人が隣なんて…イヤだわ…」




などと瞬間的に不快に思ってしまった。
この狭いバスの中で、しかも雨だから、
もちろん窓はぴっしり閉まっているし、
暖房は効いているし…
だから、余計そう感じたのだ。

しかし、幸い、その女性からにおいが
することはなかったので、ほっとしたが、
なんとなく落ち着かない気分になっていた。

私は、早く終点に着くといいな、と
思うようになっていた。
そして、その女性から、せいいっぱいの距離をとり、
目をそむけて、外をまたぼっーと見つめ続けた。




バスは、相変わらずのろのろと、
走り続けていた。
しばらく、走ったところで、
びっくりすることが起こった。 

隣の女性が、私の方を向いて、
こう話しかけてきたのだ。





「雨になりましたね…」




私は、不意をつかれ、
びっくりして思わず、



「えっ、ええ、そうですね」



などと答えた。
すると、その女性は、さらに
こんなことを聞いてきたのだ。



「今日は、傘を持って、
 家を出ましたか?」





この続きは、明日、書きますね。

実は、このバスでは、この他にも、
いろいろとあったのです。
この女性にも驚きましたが、
他にも驚くようなことが…






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