2008年10月16日(木) |
わからないことは、聞いてみなくちゃね。 |
さて、昨日からの続きになります。 おじさんの道路の穴の推理を聞いたけど、 なんとなく疑問に思ったので、 帰ってきてから、さっそく 区の道路係に電話して聞いてみることにした。
なんでも、 わからないことは、 聞いてみなくちゃね。
区役所にいそいそと電話して、 「道路の穴について聞きたい」 と言うと、受付の方は、 すぐに、担当係につないでくれた。
そこで、私は、 この場所と事情を話して、 こう聞いた。
「で、その穴なんですか、 道路の穴ってどうして できるんですか? 隣が神田川ということと 関係ありますか?」 「ああ、いや、 神田川とは関係ないと思います」
ということで、 あっさりとおじさんの 推理は否定されてしまった。
「じゃ、何が原因なんですか?」 と興味津々で聞くと、 その担当の方はこう教えてくれた。
「私も道路の仕事に就いてから、 もう数十年経ちますが、 その経験から言いますと、 その90%は… 下水管に起因していると 言えると思いますね」
この担当の方の経験では、 どうやら下水管が原因らしい。
「下水管?ですか?」 「ええ、そうです。 下水管のどこかが破損して、 その破損箇所から、 道路に使われている、 砂とか砂利が、雨が降ると、 下水管に流れ出して、 そこに空洞ができるのです」
「なるほど、 下水管に流れて行くんですね」 「そうです、雨が降るたびに、 どんどん下水管に入り込み、 知らない間に、道路の中に 空洞が出来て、ひどいときには、 陥没してしまうのです」
ということで、この道の穴は、 下水管の破損によるものではないかと 言うのだった。
「では、下水管のどこかが 破損したまま、直しただけなら、 また、同じような穴ができる 可能性があるということですね?」 「はい、そういうことになります」
「あの穴は、下水管も 直したのかしら…」 「下水管を直すとなると、 かなりの工事になりますので、 その程度のつぎはぎなら、 恐らく下水管までは直してないと 思いますよ」
この担当の方の意見では、 下水管までは直してない可能性が 高いということだった。
あの穴の処理は、もしかしたら、 応急処理なのかもしれない。
「下水管の直しは大変なんですか?」 「そうですね、恐らくその辺りは、 全体的に古い陶管が使われていると 思いますが、それを現在、地区を決めて、 塩ビ管に直しています。 それが、まだやられなくて、 古い管のままかもしれませんね」
「順番がくれば、直すのですか?」 「調べてみないとわかりませんが、 そのような手順にはなっています」
ということで、さらに、 この辺りの下水管事情まで 分ったのだった。
何となく分ったので、 お礼を言い、電話を切ろうとすると、 この担当の方はこんなことを言い出した。
「そうそう、ただ… 本当にまれではありますが… 穴は、ねずみやもぐらが 原因なこともあります」
ねずみやもぐらも穴を こしらえてしまうらしかった。 特に川沿いには多いらしい。
でも、今回の穴は、 かなり深そうだったから、 ねずみやもぐらではないと 私は思ったけど、ひとまず、 教えてくれたお礼を言い、電話を切った。
そんなこんなで、穴の話から、 いろいろな道路事情も聞けたのでした。 やっぱり聞いてみるものだなぁ、 なんて思ったのでした。
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