まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2008年01月14日(月) 「私の友人Kの変身」…考えさせられました。

みなさま、遅ればせながら…
今年も、よろしくお願いいたします。 <(_ _)>


道ばたに落ちているあやしいこと、楽しいこと、
発見やら、驚きのものやこと、役立つ本の紹介など、
今年もいっぱい見つけて紹介していきたいと思ってます。
今年も一年、ぼちぼちいきますので、
どぞ、よろしくです。




さて、今日はお正月に読んだ本から見つけた、
とても心に残ったお話を紹介します。

今日のお話は、この本からの紹介です。
「超一流の年収を稼ぐスーパーセールスマンになる方法」
この本は、
「超一流の年収を稼ぐスーパービジネスマン養成講座」を
主宰している著者が、調和のとれた豊かなビジネスライフを
教えてくれる本ですが、この巻末の方にこの話が書かれていました。






「私の友人Kの変身」
(注/強調部分はこちらの対処です)


この本の著者、吉江 勝さんにKさんという友人がいたそうです。
このKさんは、金融マンで、学生時代から頭脳明晰で、しかも
頭だけでなくスポーツも万能で、普段から明朗な上に、礼儀正しく、
正義感にもあふれ、ハーフのようなルックスも味方し、誰もが
彼の友だちになりたがるほどの方だったそうです。
そしてKさんは、世界貿易センターにも入っている
とある銀行の優秀な金融マンとなったそうです。
このKさんのお話です。



しかし、Kさんには、
別の人格もあったのです。



〈ここから本からの引用〉

彼は私に会うたびに
「世の中は10%のできるヤツが残りの90%の凡人を
 支配している。勝利の女神は俺たちに惚れているんだ」
とか
「同僚のアメリカ人はバカが多いから扱いやすいよ。
 ちょっと心理操作すれば簡単に尻尾をふってきやがる。
 根が単純な生き物なのだろうな」
など、いつも自分の優秀さを吹聴しては他人を
誹謗中傷していました。
(略)


文で書くとすごく傲慢でイヤミなヤツと感じますが、
Kが日焼けした端正な顔で微笑みながら話すと
「世の中そんなものかもしれないな」と誤解するほど、
彼の魅力は他に類を見ないものだったのです。
                  〈引用終わり〉



この魅力的なKさんが、
2001年9月11日
世界貿易センターの同時多発テロ攻撃に
出会うのです。

そのことを知り、著者は、何ヶ月後にKさんに
電話かけます。そしてこのときには、日本にいたらしい
Kさんと銀座で会う約束をします。
しかし著者は、
「会ったら会ったでまた彼の自慢話を聞かされる
 と思うと途端に会うのが億劫」になっていました。


〈ここから本からの引用〉

Kはいつも約束の時間より遅くくる男だったので、私も時間
ぎりぎりに待ち合わせとした銀座の喫茶店に到着しました。
カップルが2組とカウンターに知らない男がいるだけで、
喫茶店にKの姿は見つかりませんでした。

私はいったん店の奥のテーブルに陣取り、レジ横に置いて
あったスポーツ新聞を取ろうとして立ち上がりました。
すると先ほどまでカウンターに座っていた男がニコニコ
しながら私の席に近づいてきたのです。
それが、Kであることに気がついたのは、それからさらに
数秒後のことでした。



彼は風貌や立ち居振る舞いから
態度まですっかり別人に
変身していたのです。
(略)



以前、私には垣間見せていた人を小馬鹿にするような
対応はすっかり影をひそめ、いつも第三者に見せていた、
いや、それ以上に何か一皮も二皮もむけて人間が完成された
ような実に温厚な紳士的な振る舞いに終始していました。(略)
年をとったということを考慮に入れても、素敵に年齢を重ねた
清々しさを感じさせるほどでした。

〈引用終わり〉



そして、Kさんは、風貌だけでなくて、
態度も変わっていました。
以前は、著者が聞き手に回り、Kさんの成功論や人生哲学を
聞いていたのが、この日は、Kさんがほとんど聞き手に回り、
興味深く著者の話を聞いていたということです。



〈ここから本からの引用〉

ようやく自分だけ興奮してしゃべっている状況に気づいた私は、
途端に気恥ずかしくなり、彼にテロの体験を尋ねました。


しかし、Kはテロの話をしたがらないのです。
相変わらず私の家族や職業、あるいは最近の
私の関心事などを興味深そうに質問し続けてきました。

いつも自己中心的だったKをこれほどまでに
変えたのはテロ事件に違いありません。
そうなると、今度は私が無性にKの体験した話を
聞きたくなりました。

彼は「テロの話は勘弁してくれ」と
拒否し続けていたのですが、私がしつこく何度も
催促したものですから、とうとう根負けしたらしく、
9月11日の惨状について、ひとつひとつ
静かな口調で話しはじめました。




この話は私にとって
実に衝撃的なものでした。

〈引用終わり〉



この話の続きは、明日書きますね。
この話は、私にとっても衝撃でした…
そして人間って…すごいんだって、
しみじみ感じたのでした。




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