2007年02月01日(木) |
この謎の「穴」は…なんだろう? |
実は、ずっーと気になっている「穴」がある。 ウォーキングのコースにあるのだが… いつも、気になっていた。
「何だろう、この穴…」
この穴は直径10センチくらいあり、 のぞいてみても、底は見えない。 木を抜いたというような穴でもない。
こわごわとのぞいてみると、なんとなく… 奈落の底につながっているような、 そんな底なし感がある…
この「穴」がどうしても気になっていたが、 ある日、決心した。
よっし、 この「穴」がどうなっているか、 調べてみよう…と。
しかし、この「穴」には、 何かが住んでいるのかもしれない。 いきなり棒でグリグリなんてすると、 こんなヤツが出てくる可能性だってある。 それは、怖い。危ない。 こんなヤツ(想像図)
そこで、最初に 小石を投げ入れてみる作戦を立てた。 そして、近くにあった、この石たちを選抜した。 ほぼ、実物大ね。
まず、この選ばれし小石たちを この「穴」に、投げ入れてみて様子を 見てみることにした。
そして、少し離れてしゃがんで、 小さい方の石を投げ入れてみた。
ぽん
すると、コロコロと吸い込まれるように、 中に入り、あっという間に見えなくなった。 おおっ、吸い込まれた! 小さな石だと…ダメらしい。
続いて、中くらいの石を投げ入れてみた。
ぽん
どうだ?
やっぱり吸い込まれるように、 中に入って、底がない感じがする。 どこまでも落ちていっている感じがする。 ポトンなどという音も聞こえない。
しかし、どうやら何も出てこなそうだと、 わかったので、私は大胆になり、 今度は、もっと大きな石にしてみよう、と 大きな石を探し出した。
そして、今度は少し、強めに投げ入れた。 今度はどうだ?
えいっ
あっ…
大変だ… 石が大きすぎて、穴の入り口で 止まってしまった… 投げた角度がまずかったらしい。 まずい!
そこで、この大きな石をつんつん出来る棒を探し、 大きな石をつんつんしてみた。すると、 その大きな石も、奈落の底に、吸い込まれるように、 コロコロと落ちていってしまったのだ…
これは、深い…ぞ。 どうやら思っているより深い穴らしい。
よしっ、何も出てこなそうだから、 思い切って、この穴の中を棒で、つついてみよう… 私は50センチほどの棒を探し出し、 決心して、穴に近づき…
そして、
その棒で「穴」の中を 恐る恐るぐりぐりしてみた。
しかし…底がない 棒が底に達しない。
そして、その棒を、手からはなすと、 なんと、その50センチの棒まで、 「穴」の中に入っていってしまったのだ。
ひぇ〜深いわ。
しかし、これ以上「穴」を 調べる手だてがなくなってしまった。 もうこれ以上に長い棒も回りにないし… 今回は、諦めることにした。
結局、この「穴」がなんなのか… どのくらいの深さなのかも、分からなかった。 分かったのは、何も出てこなそうだと いうことだけだった。
そんなことを思っていたら、 巡回のお巡りさんがやってきた。 そして、穴の前にしゃがんている私を見た。 目があったので、少しばつが悪くなって、 お巡りさんに声をかけた。
「この穴、なんでしょうね?」 「穴…ああ、この穴ね」
お巡りさんものぞき込んだ。 私はそれを見て、聞かれてもいないのに、 お巡りさんに、これまでの実験結果を話し、 こう言った。
「この穴は、奈落の底まで落ちているんじゃ ないかと思うんです」
すると、お巡りさんはこう言ったのだ。
「奈落の底じゃなくて、 地球の裏側かもね」
おおっ…そうだったか…
そうか、地球の裏側に通じているのかも… なるほど…そう言う考えもある。 お巡りさんは、そう言って笑うと去っていった。
ついに、この穴について何も分からなかったが、 この穴は「地球の裏側」につながっているのだと、 思うことにして、この「穴」をこう名付けた。
「アースホール」
今頃、あの石たちと棒は、 地球の裏側に向かっているのだと思いをはせ、 相当満足して、「アースホール」から離れたのでした。
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