まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年08月31日(木) ついに、商品をすすめられる!

さて、「何かを語りたい店」の続きです。
漢方薬屋店主は、いよいよ説明体制に入った。
こんな具合ね。



「おとうさんは、
 全財産をあなたに上げてもいいと
 いうくらい、あなたをかわいいと
 思っているのではないかな?」
「いやぁ、そんなことはないと思うな。
 もともと財産なんてないし…」




すると、いきなり話題を変えた。
財産のことは忘れたようだった。



「ところで、あなたは、
 コルステロール値高くない?」
「いいえ、全然」
「そう?
 コルステロール値が高い人に出がちな
 目の間に少し影が出ているんだけどね、
 あ、ちょっとさわっていい?」




と断って、私の目の間、
つまり鼻のつけねあたりを
押してみたりした。



「このあたりなんだけどね、そう高くない?」
「ええ、標準値ですよ、ちゃんと検査したし」
「あっ、そう…体調もいい?」
「うん、いいですよ。毎日歩いているし」
「あっ、そう…」




すると、店主は、また話を変えた。
コルステロールのことは忘れたらしい。




「で、今日は、何を聞きたいの?」
「ええ、持病にいい漢方薬あるかと。
 あの、体を温めるような…。
 実は11月までに、
 なんとかしないと手術ってことにも
 なりそうなので」




私は、簡単に子宮筋腫にいい漢方薬を
探していると伝えた。
すると、店主はこう言ったのだ。




「ちょっと私の話していい?」




店主は、お客の体の話や求めている漢方薬より、
自分の体験を話したいらしい…
「はい、どうぞ」と返事をすると、
この店主は、意外な話をし始めた。



「私ね、10年くらい前にね、断食やったの。
 10日間のね。これがね、いいんだよ。
 酵素だけ飲んでね。それだけ飲んで。
 最初の1日は、気持ちでやれる。
 2日目は、お腹が空いて、
 何かをやって気を紛らわせて、
 3日目は、落ち着いてきて…、
 汚い話だけど、
 洗面器いっぱいくらいのクソがでたの。
 ごめんね、汚くて。
 でもすごい量で…」
「はぁ〜」

「だけどね、4日目にね、ものすごく胃が
 痛くなって、締め付けられるように。
 どうやら胃に何もなくなって、胃がぎゅっと
 しまったらしいんだな。
 それで、専門家に聞いたら、
 梅干しを食べろというわけ。
 それで梅干しを食べたら、
 これがこの世のものとも思えないほど、
 おいしいわけ」
「はぁ〜」

「どうやら、
 塩分とか体が欲しがっていたんだね。
 人間は、究極まで追い詰めると、
 本当に必要なものが、わかるんだね。
 ともかくその後は、体が楽になってきて、
 どんどん調子がよくなってきて、
 体がうんと軽いんだわ。
 それで10日目になると…なんと、
 黒いクソがまた出たの」
「はぁ〜」

「そうそう、韓国海苔って知ってる?
 あんなの…それが臭いのなんのって。
 たぶん、宿便だね…あれは。
 それが出たら、もうすっきり。
 それから、体調がいいわけ。本当にいいの。
 だから、今も月に何回かやってるけどね。」
「はぁ〜」




どうやら店主は、断食をして、宿便を出して、
体調がすごくよくなったらしい。
ふむふむ、「断食」はいいらしい。
そう思っていると…
今度はいきなり、こう言ってきた。




「あのね、断食、断食しなさい、
 今の、あなたには、断食が一番。
 速効の効果があるし、これだね」
「断食ですか…」
「人間は入れることばかりを考えるけど、
 外に出すことも考えないといけないよね。
 いらないものは体に入れない、とかね。
 今どきは、いらないものを取りすぎて、
 病気になっている人の方が多いんだよ。」
「ああ、なるほど。」 





「だから、11月までになんとかしたいなら、
 断食、おすすめだよ。これが一番のおすすめだな。
 がんだって治った人がいるんだから。
 この近所に、○○さんっていう人がいるんだけどね…」
と、今度は、○○さんの話になってしまった。

どうやらこの店主は、本当に語りたいらしい。
辛抱強く話を聞いて、
私に「断食」をすすめたいことと、
○○さんが、月に一度は断食していて、
今も肌つやがとてもいいことも。

しかし…いったい
どこに話を持っていくのか…
と思っていたら、いきなり、




 「断食するならね、
 酵素を飲むといいよ」
と勧めてきたのだ。





「えっ、酵素?
 何ですかそれ?」
「あのね、これ、これが酵素。
 うちが扱ってるのは、
 大高酵素と言うんだけど。
 これはね、いいんだよ」




ふと、気が付くと横に、
「大高酵素」の瓶やら、
箱やらが置いてある。




 
ここで、私は始めて気が付いた。
「そっかっ、この店は、
 酵素を売る店だったのね。
 漢方薬より、この酵素ね」





それから、店主は、
「ちょっと飲んでみて」といって、
その酵素を小さなコップに入れて、
原液を飲ませてくれた。
こんなものね。





ちなみに、この酵素用コップには
「今日も元気だ、酵素がうまい」と書いてあります。




どれどれ、どんなもの?
どんな味?





発酵していると言ったので、
少し酸っぱいものかと思ったら、酸っぱさはなく、
とても甘みのある、ねっとりした感じのもので、
ちょっと傷んだくだものの甘さって感じがする味だった。
原液のままで飲むのは、ちょっと抵抗がある。
そこで、薄めてもらうと大分飲みやすい。




こっこれが、酵素かぁ…




この「酵素」、相当にいいという。
なにがいいかと言うと、
(店主の話はわからなかったので、カタログから)



50種類以上の「植物エキス」を発酵させた、
発酵飲料で、腸内の善玉菌を住みやすくし、
腸内微生物の良好なバランスを取るなどして、
体内環境を整える有効な食べものだとか…
(もっとあるらしいが)
簡単にいえば、健康食品らしい。
本来の自分の力を引き出し、
とくに断食などをする場合にはいい。




なるほど、これで、店主が
断食の話をしたわけがよーくわかった。
この酵素を飲んで、断食をしてみろ、
いらないものは外に出て、体が本来の
自分の力を取り戻すと言うことなのだ。

しかし、それだけではなく、
今度は「酵素化粧品」なるものも
すすめてきた。



「このね、酵素発酵美容水ね、
 顔につけると、つやつやになるけど、
 髪につけてもよくて、
 白髪が黒くなるんだよ」




などと言って、自分の髪につけていた。
店主の髪は、黒白の短髪だったけど、
以前は、もっと白かったんだって。




まっ、そんなわけで、私は、
「断食」と
1本8400円の「酵素」と
「酵素美容水」をすすめられたのだ。





そろそろ引き上げたいな、と思っていたら、
運良く、おばさんが入ってきた。
店主は、
「あっ、私のファンの一人だから、大丈夫」
などと、言っていたが、
私としてはいいタイミングなので、
「でも、今日はもう帰ります。
 今日はいろいろと教えていただき、
 どうもありがとうございます」
とお礼を言って帰ってきた。

店主は、
「また、ぜひいらっしゃいね」
と言って、見送ってくれた。



この店は「酵素」の店だったのですね。
そして、思った通り、
語り好きの、目立ちたがりでフレンドリーな
すすめ上手な店主だったのだ。




そして、次の日…
近所の安いドラッグストアに行ってみたら、
「大高酵素」が売っていて、
なんと、3850円だった。
(店主が勧めたのとは、種類も量も違うが)
で、何となく買ってみることにした。








すっかり店主の話術にはまってしまって。
この「酵素」の威力、どんななのか、
そのうち報告しますね。



ちなみに、
こちらが「大高酵素」




こちらが「酵素美容水」






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