まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年05月18日(木) 苦労は報われた…

さて、またまた昨日からの続きです。


私は、次の日、仕方なく…
水道工事業者さんに電話した。

「結局出来ませんでした…」と言うと、
「どこが出来ませんでしたか?」
と聞かれる。

私は、白いものが邪魔していて、
どうしても組み立てられないこと、
余っている部品があることを話す。

「その白いものが出ているのはおかしいですね。
 ちょっと押してみてください」
私は押してみた。

「動きません…、叩いてもダメですね」
すると、担当者の人はあわてたように、
「あまりいじると、他のところが壊れると
 まずいので、すぐに行きます」
「お願いします。6000円ですよね?」
「はい、でも今回は5000円にします」
「あっ、そうですか、じゃよろしくお願いします」


ということで、
修理代金は、6000円→5000円になった。
私としては、せっかくなら思い切って、
3000円でいいです、
とか言って欲しかったけど、5000円だって。
何で1000円安くなのか不思議だったが、
5000円+1280円(プライヤー代)だから、
280円の損までこぎつけたので、少しホッとする。


やっぱり来て、直してもらおう…
そして、気持ちよく
ちゃんと使えるようにしてもらおう。


1時間後に担当者が来てくれた。



「どんな状態ですか?」
「ほら、これです。この白い台が邪魔で…」
担当者は、一目みるなり、
「ああ、下の台が出てるな…
 この白い台は出てこないはずだけど…
 何かしましたか?」
と言い、こう聞いた。

私は、勢い込んで、
昨日の奮闘を話し、蛇口を取ろうしたけど、
取れなかった話しなどをした。


すると…


「ああ、それだ。
 蛇口は取らなくてもいいんですよ。
 蛇口を回したから、この白い台が出てきたんですね」
などと言うのである。

まるで、私があれほど努力したことが
悪いことのように言うのだ。
私の苦労を知らないのだ。



私は憤慨して、
「だって、説明書には取りはずすように書いてありましたよ。
 ほらっっ」
と組み立て用説明書を見せる。
「どれどれ…」
じっとみて、その担当者の人はこう言った。


「これは、水道の蛇口の順番を書いてるので、
 取り外せという言う意味じゃないんです…」
「えーっ、だってこれをみたら、取り外さなきゃと、
 誰だって思うと思うな」
「今まで、そんな話は聞いたことないですけど…」
「私は、はずすのだと思ったですもん、
 この説明書は、不親切です。」
「ああ、そうですか…」



担当者は、ちょっと困ったような顔をしたが、
黙って直しにかかった。


私は、直すところをじっと見ていた。


白い台を下に押し込むのに、
力を入れて押し込んだり、叩いたりしていた。
「やっぱり叩くんだわ」
私は、思ったが黙っていた。

思いのほか、
白い台を入れ込むのに時間がかかったが、
何とかちゃんと収まり、
例の余っていた白い小さな部品も、
白い台の一部におさまった。


「その小さな部品、突然出てきてね、
 どこに入れるかさっぱりわからなかったの」
「これは、小さな部品だけど、大切なんですよ。
 これで、動きを調整したりするんです」
「まぁ、そうなの…どっか欠けたのかと
 思っていたの、大事なんだ…」
「ええ、ストッパーの役割もするので」


小さな白い部品は、
とても大切なものだったらしい。
見かけによらない部品である。

そして、担当者は、他の部品も
キレイに掃除をしはじめた。
そして、パッキンも入れた。



私は、それを見ながらあれこれ質問をした。
「パッキンは、3年くらいでダメになるの?」
「実は…カルキの量によるんです。
 カルキが多いと、ダメになりますね。
 でも、ぽたぽたと水滴が落ちるのは、パッキンが
 原因の時もあるけど、ゴミが挟まってたりして
 なることもあるので、ちょっと掃除をすると
 直ることもあるんですよ」


そして、本当にみんなが直せるのか
気になったので、
「本当に、みんな直せるものなの?」
と聞いてみた。

すると、
「あまり女性が直すのは聞いたことないですね…」
だって。
みんなとは、男性のことだったのだ。
私は納得した。



「普通は、男性がやりますよね…」
「ええ、だいたいは…」
でも、わが家では、こういうことは私の方が
断然得意なのだ。

「プライヤーなんて知らなかったもの。
 買ったら1280円もしたの、高いね」
「えっ、そんなにしましたか?
 ホームセンターに行くと600円とかですよ」
「でも、この辺にはないから…」
「そうですか…」


私は、「ほらっ、見てこれよ」と
買ってきたプライヤーを見せて、
別に見せなくてもよかったのだが、
昨日の奮闘した手も見せた。
実は昨日、知らない間に手を、
4箇所くらい切っていたのだ。
つまり、昨日は結構血だらけになっていたのだ。





担当者は、そのプライヤーと私の手を見て、
「大変だったようですね…」と言った。
私は、とても大きくうなづいた。



そんな話をしているうちに、
パッキンもちゃんと入り、水道の蛇口も収まり、
元通りになった。
そして、元栓も開けて、
万事完璧に直った。


よかった、よかった。


私は、
「来てもらって助かりました、やっぱり
 もちは、もちやですね」などと、お礼を言って、
「5000円でしたよね?」と財布を取り出した。


すると、その担当者は、
なんと!
こう言ったのだ。




「今日は…いいです…
 相当苦労したようですし…」 


ひぇ〜
いいって!
5000円、いいって!



私は、嬉しくなって、
「えっ、どうもありがとうございます。
 わぁ、嬉しいなぁ…」
素直にその好意を受け入れ、
もう一度お礼を言った。

そして、担当者は、帰っていった。


どうやら、私の努力は…
報われたらしい!
こんな形で…
手はぼろぼろ、
時間はかかったが…

まぁ、結果がよければいいかっ、と
私は、思ったのでした。



というわけで、わが家の水道の蛇口は直り、
気持ちよく使えています。
それに、今度は、絶対にうまく直す自信が
出来ました。
やっぱり、チャレンジ大事ですね。


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