まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年04月12日(水) 酷評されている本の紹介

この人の本は、
どこまで本気で、どこから笑い話なのかと思うが、
笑えるので私は結構見ている。
(読んでいるわけではない)

ちょっと前に話題になった
「頭がいい人、悪い人の話し方」
書いた樋口裕一さんの本である。

この人の書いた本は、申し訳ないが、
全体的に、はっきりいって、
ハウツウ本としては役に立たないと思う。
しかし…笑えるのである。
この人どこまで本気?なのと思うのである。
バカにしているの?と思うのである。
(頭に来る人もいるかも…)
そんなわけで、この人のこの手のハウツウ本は、
かなり酷評されているのである。
(Amazonや、書籍批評などの一部で)


今日はそんな樋口さんの本の紹介を…
(あっ、おすすめの本ってわけじゃありません。
 それと、樋口さんファンの方にはすいません。)


今日はなかでも酷評されている、
「たった1分で、できると思わせる話し方」
という本の中味紹介です。






この本は、樋口さんに言わせると、

「できる人に「なる」方法ではない。ただ会話によって、
 しかも、ほとんどの場合、仕事の話しではなく雑談に
 よって、金も使わず元手も要らず、できる人に「見せる」
 方法なのだ。
 できる人になるのは難しい。ちょっとやそっとでなれる
 はずがない。だが、「見せる」だけなら、苦労はない」 



という内容のお手軽本である。

この本に書いてあるノウハウは、
「頭のいい人」(秀才型)に見せる
「底知れぬ人」(大器型)に見せる
「才気ある人」(才人型)に見せる
あくまで「見せる」方法である。


つまり、演出ね。 

これが、かなりスゴイのである。
上の2つほど、紹介したいと思う。

まず、



■「頭のいい人」(秀才型)に見せる方法はこうする!

 ●この型に向かない人、向く人

  この型は、みんなに好かれるという訳ではないので、
  ・みんなに好かれたいという色気が捨てきれない人
  ・すでに、たくさんの人に嫌われている人
  には、向かず、
  ◎人から好かれてはいるが、あまり重く見られて
   いないというタイプの人に向く。


■「頭のいい人」に見せるための絶対条件とは…

 1.批判的に!  まず、批判的であることを心がける。
            人の意見を鵜呑みにせず、必ず、
            相手の意見の問題点を見つける。

 2.独創的であれ できるだけ誰も言ってないことを言う。
            独創的なアイデアはこじつけから。


■心構えとべからずのところ

「相手が所長であろうがと取引先の重役であろうと、
 絶対に心の中では屈服しないで自分のほうが優れている、
 という優越感を持つ、という心構えを忘れない。
 
 「もっと努力しなくちゃいけない」「頑張ろう」などと
 いうことは、言うべきではなく、他人思いで心優しく、
 謙虚で明るく、品行方正で優等生という役割を演じる
 必要はまったくない」


■「頭のいい人」に見せるための口癖集

「それについては、イエスでもありノーでもある」
「全体的には賛成なんだけど、1,2,問題点を
 感じなくもない」
「それも言えるが、もっと大事なのは…」
「理由は3つ(2つ)ある。第一に…」
「Aから見れば…だが、Bから見ると…だ」
「確かに…だ。しかし…」


ということで、こんなことをすると、
「頭のいい人」を演出できるらしい。

常にこんなことばかりしていたら、
きっと相手にされなくなるよなぁ…
そんなハウツウであるような…



なんだか「頭のいい人」に見せるためと言うより、
「思い切り嫌われる人になるための方法」
みたいに思える…
こんなことを、誰かやるか…
樋口さんはやってみたのか…


そして、
次が相当笑えるのである。
「底知れぬ人」ですよ、「底知れぬ人」
になるための方法ですよ。
必見です。


■「底知れぬ人」(大器型)に見せる方法はこうする!

 ●この型に向く人、向かない人

  「頭のいい人」に見せるには、ある程度の知識と
  勉強がいるが、この型は、そんなものはあまり必要なく、
  ふだん、どちらかと言うと、「鈍い」「動作が遅い」と
  見下されている人に、このタイプはおすすめ。
  このタイプをマスターすれば、ただのグズではなかった、
  と回りの人に見直されるって。
  「おしゃべり」や「目立ちたがり」は向かない。
  

■「底知れぬ人」に見せるための絶対条件とは…

 1.包容力を持て  底知れぬ包容力があるように見せる。
             実際はともかく、少なくても外見上は、
             殺人者の心理も大政治家の心理も理解
             できるかのような理解力を持つ努力を。


 2.得意分野をつくれ 特定の狭い範囲に限定して、その分野
              でだけ「底知れぬ能力」を見せる。
              他の分野が無知でも恥ではない。


■べからず集

 1.感情を出すな…いちいち感情を表に出して、怒ったり、
            喜んだりしていたのでは、だれも
            「底知れぬ」人にみてくれない。

 2.必要以上に説明するな…説明なしで、本質だけを
                ぽつりと言う

 3.気をきかせるな…腰が重く、ぐっと落ち着いているべき

 4.はやりものに手をだすな…しぶい趣味を持つべき
                 (アイドル、ベストセラーはご法度)

 5.人の悪口は言うな…他人のことはほめる。
              しかも少ない言葉でそっけなくほめる

 6.人と群れるな…「底知れぬ人」は孤独が似合う。
             どこかしら孤独で神秘性が必要


■心構え

「ときには鋭さをみせ、「頭のいい」ところを見せること。
 そうでなければ、単なる「変わり者」とされる。
 ごくまれに一喝して怒り、できるだけ中立な立場でいて、
 ときどき的を射た人物評をする。趣味は1点主義。」


■「底知れぬ人」に見せるための口癖集

 「そうとは限らない。…という場合もある」
 「要するに、それは…ってわけだ」
 「…というのはそんなもんだ」
 「それは起こるべくして起こったんだ」
 「だからこそ…だ」


と、まあ、
かなりかいつまんで書き出してみましたが…
本気なんでしょうかね。


なんだか、
「孤立する人になる方法」って感じだけど、
これで「底知れぬ人」を演出できるらしいぞ。
いかがでしょう?



ものすごい中味の本でありますっ。
まぁ、こんな本もあるという紹介でした!

樋口さんに興味がある方は、
書かれた本を一冊くらい読んでみるのも
面白いかも。
ハウツウ本として読むと、
怒りを覚えると思いますが、
笑える本として見れば、
こんな人…いるなぁ…と笑えますから。



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