2006年04月11日(火) |
ペットボトルの家の事情 |
さて、今日は、過去に書いた話のその後です。
以前、「ペットボトル地区」について書いた。 今日はこの地区の中の「ペットボトルの家」に ついてのその後の取材である。 (なんて大げさなものではないが…)
このペットボトルの家は、家の回りをぐるりと ペットボトルに囲まれた家なのである。 先日、この前を通ると、この家の方が 庭にいて、植木の手入れをしていたのだ。
私は、どうしても話を聞いてみたいと思った。 なぜ、こんなふうに、ペットボトルを 置いているのか…とかね。
しかし、唐突に聞くのはまずい。 ここはさりげなく聞く必要がある。
私は作戦を考えた。 そして…考えた結果、
「庭にある見事な椿をほめながら、 それをきっかけにして、 ペットボトルのことに ついて聞いてみよう!」
と思いついた。 我ながら冴えている。
この家の庭には、椿が植わっていて、 今、とてもきれいに咲いている。 庭をいじっているくらいだから、 きっと、家の方は植木をほめられたら、 嬉しいはずである。 これなら、いける。
よぉしっ、実行だ!
私は、さりげなく、椿を見るふりをしながら、 話しかけるタイミングをみはからった。
そして、家の方がこちらを向いたとき、 その瞬間にこうお願いしてみた。
「この椿の写真を撮ってもいいですか? とても見事だから」
すると、「いいですよ」 と快く答えてくれた。
私は、椿の写真を撮ったりしてみた。 この椿は、1本の木に、 2色の花が咲いていてきれいなのである。 それがこの写真ね。
私は何枚が写真を撮った。 その写真を撮り終わってから、 家の方にさらに話しかけた。
しかし、 いきなりペットボトルについて 聞くわけにはいかないので、
「この椿は本当に見事ですね。 2色の椿が咲いていて珍しいですね」
などと聞いてみた。 すると嬉しそうにこう教えてくれた。
「ええ、この椿は一本の木で2色の花が咲くんです。 なぜかわからないんですけどね」 「こういう品種なんでしょうかね?」 「どうもそうらしいですね。昔からですから」 「色もいいですね…」
などと、私は答え、 その後、さりげなく、 しかし、思い切ってこう聞いてみた。
「この当たりはネコさんが多いんですか?」
すると、家の方は、 私の方をみて、こう答えたのだ。
「多いですね。あと犬も。」 「ここで、おしっことかされるんですか?」 「ええ、されちゃいますね。 臭くなるんです、あたたかくなると」 「だから、こうしてペットボトルを置いているんですね?」 「そうなんです。それの防止ですね」 「効きめありますか?」 「どうかなぁ…たぶんあると思って。 まぁ、苦肉の策ってことですね」
この家の方は、苦肉の策でやっていたのだ。
私はさらに聞いた。
「このペットボトルに水を詰めるの、 大変じゃなかったですか?」 「うん、大変だったよ。 でも、一度入れればしばらくはそのままで いいからね、防腐剤を入れてるし…」
このペットボトルには防腐剤が入っていたのだ。 だから、一度入れてしまえばしばらく持つのだ。
なるほどね…
家の方が、また、庭作業をし始めたので、 邪魔になると悪いと思い、 私は、お礼を言ってこの場を離れた。
私は、本当にペットボトルがおしっこ防止に 効果があるのかどうか… とても知りたかったが、 この家ではそれが聞けなかった。
これについては、後日、調べてみようと思う。
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