今日は、夕方ウォーキングの帰りに、 近所のスーパーマーケットに寄った。
今日のお夕飯の材料を買い込み、 レジに向かい、精算をしてもらうと 私が思っていたよりも高い。
ん?
なんかちょっと高いな…
私は、買い物をするときに、 大雑把だが、計算をしていているのだ。 で、レシートをみると、 313円の価格のはずの煮干しに、 523円の値段が付いている。
やっぱり、間違ってるわ。
私は、レジのお姉さんに、 「価格が違っています」と言うと、 お姉さんは、近くにいた、 担当のおじさんに、こう声をかけた。 「価格が違っているいうことなので、 確認お願いしまーす」
すると、担当のおじさんが駆けつけてきたので、 私は、担当のおじさんに、買ったばかりの煮干しを 渡し、確認するために一緒に煮干し売場に向かった。
「ほら、ここです、ちゃんと313円でしょう? 買った煮干しに523円と価格シールもついてないし」 「そうですね…」
そう言うと、担当のおじさんは、 その煮干しの価格札を調べ始めた。 どこをみても、その煮干しの売場には、 523円の価格札はない。
買った煮干しは、ちゃんと313円と書かれた 棚にしっかりと並んでいる。 これでは、誰もが313円だと思うはずだ。 誰も、523円かも知れない、 などとは思いもつかないはずだ。
私はとしては、さっさと返金してもらいたいのだが、 おじさんは、もたもたと調べている。 どうやら、おじさんにはよくわからないらしい。
わからなかったら、待たせずにさっさと 返金して、後からちゃんと調べて、 直せばいいのに、と私は思っていた。
「すいません、急いでいるんですが…」 そういうと、担当のおじさんは振り向き、 こう言ったのだ。
「こちらのミスですから、この価格でいいです」
私は、待たされていらいらしていたし、 その言い方にかちんと来たので、 「この価格でいいです…って、私がまちがった訳じゃない。 価格札の付け間違いでしょ」 と担当のおじさんに文句を言った。
すると、おじさんは、
「あ、はい、その通りです。 すぐに精算をいたします」
と言うことで、お客様カウンターで、 210円の返金をしてもらい帰ってきた。
んっ、もう。 さっさとこうしてくれたらいいのに…
帰る道々、私はふと思った。 この煮干しは、本当はいくらなのか… 523円なのか? 313円なのか? どっちなのか? 確かなのは、レジでは523円と出るし、 売場では間違いなく313円の棚に並んでいる、 ということである。
つまり、レジのデータミスなのか、 (本当は313円だが、523円とミスしている。 これだと、許せんな) それとも、売場の価格札のミスなのか… (本当は523円だが、価格札を313円とミスしたか。 これだとちょっとこちらが得をするから、よし。)
でも、ともかくレジでは523円と出るのだから、 気がつかないお客さんは、313円と思って、 523円の高い買い物をさせられていると言うことも あり得るのである。
よかった、私は気がついて… もし、523円の煮干しだったら、ラッキー などと、いろいろと考えながら家に着いた。
そして、問題の煮干しを取り出そうとして、 その煮干しがないことに気がついた。
えっ、ない。 私の煮干しが入ってない。
そうだ、あのおじさんだっ。
おじさんに煮干しを手渡して、 おじさんは、価格札を確認しながら、 私の煮干しを売場に戻していたことを思い出した。
つまり、私は煮干しを受け取らず、 210円の返金だけもらって帰ってきたのだ…
あーあ、なんてこったい。
違うことを考えているから、 煮干し忘れちゃったよぉ… やられた…
てなわけで、私はスーパーマーケットに戻り、 かの担当おじさんを探して、 「さっきの煮干し、もらってないですけど…」 と言うと、おじさんは、悪びれもなく、 「あっ…そうだ…すいません」 と言って、煮干し売場にかけていった。
おじさん、もっとしっかりしてくれ。
私は心の中で思った。 私はその後を追って、再び煮干し売場に行った。 そして、問題の煮干しを受け取った。
その時、私は見た!
価格札は313円のままだった。
とすると、これは本当は313円なのか? それとも、まだ直していないだけなのか。 (まさか、そのままなんてあり得ないと思うが…)
最後まで、 この長崎産煮干しの本当の価格は謎だった。 いったいどっちなんだ… 私は、得をしたのか、損をしたのか…
今度、買い物に行ったら、 必ず確認しよう、なんとしても、 本当の価格を知らねばと思ったのでした。
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