今日はウォーキングの途中で、 喫茶店に入り、お茶をすることにした。 いつも同じではなく、ちょっと違うことを してみることにしたのだ。 (脳の活性化のためにね)
今まで入ったことのない喫茶店に 入ってみることにした。
ちょっと本でも見よう…と思い、 席に座り、本を取り出した。 ふと、斜め前を見ると、奇妙な2人がいた。 なんだか、とてもアンバランスなのだ。 別にアンバランスでも全然いいのだが、 なんだかとても気になるアンバランスだったのだ。
今どきの服を着た髪の毛の長い若い女性と、 かなり年齢のおばさん(70歳くらい)が 向かい合って座っていた。 おばあちゃんと、孫なのかな? おばさんは、私の方を向いていて、 若い女性は、後ろ姿だけしか見えなかった。
しかも、その2人が言い合いをしていたのだ。 おばさんは、かなり怒っている。 口をとがらせて、 「あんたねぇ…いまさらね…」とか言っている。
何を怒っているのだろう。 どんな関係なのだろう。 気になる…
私は、どんどん気になってきた。 おばさんがテーブルをとんとんとたたいたのだ。 ああ、気になる。 若い女性が話始めた。 でも、全然声が聞こえない。
私は、静かにして耳をすませてみた。
じーっ
が…全然聞こえない。 もっとおっきな声で話してくれないかな? 人と話すときには、もっと大きな声で、 話さないとだめだと思うぞ、 私は、心の中でそう思った。
再び、聞き耳を立ててみる
じーっ
聞こえない…
おばさんの声は、少し聞こえる。 「今頃、なんだってそんなこと言うのよっ」 責めている。
若い女性は、なにかおばさんに、 「そんなこと」を言っているのだ。 ああ、知りたい… どんな「そんなこと」だ? すると、おばさんがこう言うのが聞こえた。 「私に、お金はないわよ…」
おっ、わかった!そっか、 この若い女性(孫か?)はおばさんに お金をせびっていたのだ…
しかし、それにしては奇妙だ… おばさんは、若い子を「あんた」と呼び、怒っている。 若い女性に話す口調でもない。 どんな関係なのか… 謎は深まるばかりである。
そのうち、おばさんは何も言わなくなり、 しばらくすると、立ち上がって、 店を出て行ってしまった。
残った若い女性も、もうじき帰るのかな? すると、若い女性は携帯でメールを送り始めた。 一生懸命打っている。 「お金はもらえなかった…」とでも 打っているのか…
しばらくすると、若い女性が立ち上がって、 帰り支度を始めた。 その瞬間、私の方を振り向いた。
えーーっ。 私はびっくりした。
えーーっ(声なし!)
私は呆然としてしまった。
なんと…
若い女性と思っていた、その人の顔は、 どう見ても、30後半〜40代だったのである。 かっこうは十分10代だけど、 顔はどうみても40代の顔であったのだ…
ひぇーーー 大胆な…
あのおばさんは、母親だったのだ。 たぶん。 こんな娘にあきれ果てていたのだ。 たぶん。 娘は、こんなかっこうをしていて、 お金に困って、せびっていたのだ。 たぶん。
そして、この娘は、年下の男と付き合うか 結婚していて、そのためにこんな若づくりをしていて、 (ちょっとしすぎだけど…) そしてその男にお金が必要で、そのお金をせびりに おばさんのところにやってきたのだ。 おばさんはそんな娘を情けなく思っていたのだ。 私はだいたんに、そう推理してみた。
ちなみに、娘の後ろ姿はこんなでした。 どう思います? 動物柄の耳あてもしてました。
私はあまりに驚いたので… あわてて目をそらした。 見てはいけないものを見てしまったような 気になってしまったのだ。
娘はそんな私を気にする風でもなく、 ふわふわのピンクのマフラーをすると、 店を出て行った…
すごいものを見てしまったなぁ… いやぁ、すっかりだまされましたっ。
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