よぉしっ、今日もやるか…大量虐殺。
いったいどこから、わいてくるのか…
まったく、懲りないヤツらである。

実はこのところ、
大量虐殺を３日ほど続けている。
ベランダのにんにくに取り付いた
「アブラムシ」たちである。
ベランダの野菜、特に、
にんにくとネギについているのである。
しかも、どっちゃり。

茎なんか、真っ黒くなってるんですね、ヤツらで。
全く頭にくる。

クスリをまこうかと思ったが、
食べるものだし、友人が
「ティッシュで大量虐殺すればいいのよ」と
教えてくれたので、
「ティッシュ大量虐殺作戦」を
実行することにした。
簡単に言うと、ヤツらをティッシュで
ふきつぶすってことですね。

手袋をして、ティッシュで茎をずずずとふく。
すると、ヤツらは簡単につぶれるのです。
なんとヤツらは、紫色の血なんですね。

「ここに来るから、こういう目に
　あうんだよ、来ない方が絶対にいいと思うよ」と
強く忠告しながら、粛々と完全虐殺にのぞむ。
辛いが、仕方がない。
だって、いっぱいいるんだもん。

さぁて、今日はこの辺でいいか、と思って
３日前から、この作業をくり返しているのだが、
次の日になると、
私の忠告も全く役立たずに、
またどっちゃりとやってきているのだ。

いったい、ヤツらは、
どこからわいてくるのか…
しかも一晩で…
ここは１３階なのである。

どうやって、くるのか。
壁づたいに、みんなで登ってくるのか。
一ミリくらいの体で。わきわきと。
歌でも歌ってくるのではないか…
毎日、虐殺されるのも知らず、
元気にやってくるのである。

何もこんな１３階のベランダにある、
小さな菜園の野菜達につかなくても、
もっと条件のいい、おいしい野菜が
あるだろうに、ここに来る。
どうやって、みつけるのか…
不思議だが、ヤツらは毎日くるのだ。

きっと明日もいる。
戦いである、毎日が。

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