言の葉孝

2013年04月16日(火) 在宅勤務禁止令

 1か月前、米ヤフーに衝撃が走った。全社員にとある通達が来たためだ。その通達とは6月から全社員にオフィスに出社の上働くように、というもの。言い換えれば在宅勤務の禁止である。ノマドワーカーの生みの親のような国の通達とは思えない。

 基本出社勤務が当たり前の日本人としては悪いことではないと思う方も多いのではないか。特に筆者などは家にいると怠けるのが目に見えているのでオフィスで仕事したいと思っている人間だ。
 実際米ヤフーも仕事を怠ける人物はもちろん、出社しないで別の会社を立ち上げていたというレベルの高い不届き者もいたことが在宅勤務禁止令につながったようだ。
 また、実際に肩を並べ、面と向かって仕事をすることの効率性や想像性を説く意見も多い。米国のオフィスでは一席ずつ衝立等で仕切られた席で仕事をするのが一般的だが、最近は仕切りが低くなり周りの顔が見えるようになっているオフィスもあるのだという。

 一方で、在宅勤務を必要としている人々の「子供の世話がある」「遠すぎる」等の言い分も分かる。これらは正当な理由なので、日本的な考え方では対処してしかるべきだが、そこをあっさりと切り捨てられるところはさすがにアメリカだ。

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