ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)のソーシャルは和訳すると「社会的な」という意味である。このネーミングが馬鹿にならなくなってきたのは、twitterが普及し、実名主義のfacebookが台頭してきてからだ。 以前はネット上の匿名性に慣れた人が偽名を使って発言していたが、今は普通の人が隣の人に話しかけるように全世界に向けて発言している。「○○が△△している」と他人のプライバシーを公開したり、自社や自分自身の機密情報を漏らしたりする事件も後を絶たない。
SNSを介して、ネット上の情報が現実とのリンクが強くなったように感じる今日この頃であるが、それで起きるのは悪いことばかりではない。 就職活動にも便利になったし、コネ作りや宣伝もできるのでビジネスで一旗上げたい野心家には活用したいツールだろう。人に話しかけるのが苦手で、それでも友達を作りたい人にもありがたい存在である。
だが、自覚しておきたいのは前提として現実の世界があり、SNSはその上に成り立っているということだ。ネット上では上辺の情報しか得られない。発言者がその言葉をどんな顔をして打ちこんでいるか、誰にも見えはしないのである。
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