言の葉孝

2012年03月05日(月) 六本木ヒルズに見る未来都市像

 久しぶりに休日が取れたこともあって、六本木ヒルズに足を伸ばしてみた。
 54階建ての森ビルを中心に、住居を備え、多くのオフィスや店舗が存在し、これで学校でもあれば一つの都市として機能できそうな程、設備は充実している。(流石にスターバックスがヒルズ内だけで4件もあるのには閉口するが)
 目的地に着こうと頑張っても距離は長く、構造も複雑で筆者のようなお上りさんには迷いやすいが、その分デザインとしては見た目は楽しい。蜘蛛のオブジェである「ママン」ををはじめ建物を見て歩くだけでも一日潰せそうだ。

 日経新聞電子版によると、大震災への備えも万全らしい。食料や寝具を地下倉庫に備蓄し、受け入れスペースを確保している。建物自体は免震構造なのはもちろん、自家発電設備も抜かりない。有事の際には、六本木ヒルズは帰宅困難者の支援施設として大きな存在になりそうだ。

 建物の形に不思議な既視感を覚えた。それは昔子供向けの雑誌か何かで見た未来予想図にある建物によく似ていた。
 今はセレブのための建物であるが、六本木ヒルズの真の価値は、これからの都市開発において、都市機能を内蔵した建物のプロトタイプとしてのものにあるのではないだろうか。

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