2012年03月04日(日) |
型に嵌まるディスコミュニケーション |
筆者は短気である。明らかに分ってないのに分っているふりをしたりする人に、筆者は苛立つ態度をあまり隠せない。苛立ちの原因は自分が周囲の人に型を嵌めているからだ。初めから「この人は製造畑の人だからこういう話題に弱いのだ」と思っておけばあまり腹も立たない。
「大人だと思えば腹が立つけど、手間の掛かる子供だと思えば腹も立たないわ」 人気釣り漫画『釣りバカ日誌』のとあるエピソードで、主人公である浜崎(ハマ)ちゃんの奥さんであるみち子さんが、夫を指して言った台詞である。休日となれば釣りに行くため家庭サービスがおろそかになりがち。おまけにいつまでも出世しないため夫としては落第点であるが家庭はあたたかい。 その秘訣が冒頭の台詞だと筆者は考えている。「大人だ」「夫だ」と思うと、腹の立つことが多いが、浜崎ちゃんは浜崎ちゃんだと受け入れれば苛立つこともない。
コミュニケーションによるストレスの大半の原因が、お互いに相手を型に嵌めることにあるのだと思う。自分が自分勝手に作った型に嵌まらない原因を相手に見ているのだ。これではあまりにももったいないではないか。もう少し相手を見れば、腹がたたない程度に型が修正できるものを。
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