1歳を過ぎたばかりの我が姪は踊ることが大好きだそうだ。泣きそうになっても歌って聞かせれば泣きやみ、子供番組を見せれば満面の笑顔で手足を振りまわしているのだという。 人間、遊びといえば友達と一緒に飲んだり、買い物に行ったりするものなのだろう。だが、飲んだり買ったりするには酒も店も必要だ。踊るには何も要らない。踊りという遊びは、人間の遊びの中でも原初のものなのかもしれない。
本日から地球の裏側では世界で一番有名な謝肉祭が開催されている。リオのカーニバルだ。この祭でなんと言っても有名なのがサンバのパレードらしい。日本に例えると、徳島の阿波踊りだろうか。 大なり小なり祭りでは踊りが付き物である。それはみんなで共有できる楽しみとして一番の鉄板なのが、踊りだからだろう。
踊りは表現なのだそうだ。人は喜べば笑う。悲しめば俯く。憤れば目の前のものを蹴っとばす。踊りというのはそういう人間の感情のアクションを踏襲して踊りが生まれた。 知り合いがよさこいをやっているのを見たことがある。凛とした煽りにあわせて体を動かす様は、一心同体という言葉がふさわしかった。 心を一つにするのに言葉は要らない。ただ一緒に踊ればよいのだ。
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