言の葉孝

2010年07月10日(土) 日本の政治

 明日はR−20指定のイベント――参議院議員選挙です。
 成人しているみなさん、投票に行きましょう。

 って、衆議院選挙をすっぽかした僕が言うな、という話なのですが。

 衆議院選挙は民主党の圧勝でした。
 ある意味、毎日の新聞の政治欄が楽しくなりました。言っていることがぶれにぶれ、マニフェストと実際やっていることが全く違います。
 それが許されるのが日本の政治だということがよくわかりました。

 国民は参政権を持っていますが、それは投票する権利、もしくは政治家として立候補する権利であり、一般国民が立法にかかわる権利ではありません。
 党というくくりの中での席取りゲームさえ制してしまえば、党の中でどんな法律を作ろうと、どんな政策を採ろうと自由、というのが日本の政治です。
 こんな風に関われるのが間接的すぎるから、立法、行政に対して一般国民ができることはあまりにも限られているから、日本の国民は異常に政治に興味がないのです。

 では、興味が出るような直接的な政治はどうしたらいいのでしょうか?

 理想は政治家に対して投票するのではなく、立案された法律に対して全国民投票、というのがいいと思うのですが、それはもうちょっとインターネットとセキュリティの技術が信用できるようにならなければ難しいです。

 ではこういう仕組みはどうでしょう。

 確かに法律ごとに毎回投票させられてはたまったものではありませんが、それでも衆議院で4年に1度というのはスパンがあまりにも長すぎます。
 政治家自体を選ぶのは4年に1度でよいのです。ただ、国会ごとに「こんな法律の立法を議論する予定ですよ」というのを出して、国民がそれぞれの法律に対してYESかNOか投票できるようにしてほしいですね。
 口蹄疫のような緊急事態に対しての立法の扱いは、また別になりますが、それ以外の法律を原則起案しないことにすれば、立法に対して国民のフィルターを掛けることはできます。

 それで決定ではないにしろ、国民の意思がどうなのかを確かめることはできます。それを参考に正しいかどうかを議論すればいいのです。その際に国民の意思とは違った結論が出ていることもあるはずです。
 その時は納得できる理由がなければ、突き返せるような仕組みは欲しいところです。

 話がまだるっこしくなったので、箇条書きで今回の案をまとめると、

・政治家の選挙のほかに法律の選挙を行う。
・それは国会ごとに行う。
・国会において起案予定の法律のリストを国民に提示する
・そのリストに対してYES/NO方式で投票を行う。
・その投票結果を参考に国会で議論を行う。
・結果、国会での決定が国民の意見と違う場合は納得できる理由がない限り、国民が却下する機会を与える。
・緊急事態対する立法は別として国会前に挙げられたリスト以外の法案に対する議論はしない。

 ただ、議論によって法案は変化するので、やはり国会の前後で国民投票を行いたいところです。
 ただ、その『国民の選択』が正しいものとは限らない、というのが難しいところですが。

 まあ、そんな仕組みは、まだ、ただの絵空事なので明日の選挙に関して一言。

 今回、消費税が争点だと言われていますが、あまりそれに目を眩ませないほうがいいです。市長や知事選挙とは違い、衆議院、参議院は選んだ人ができることはあまりありません。
 だからその人の主張より、その人が属している政党が今までどんな案を出してきたのか、どのような主義主張で動いているかをみて投票したほうが自分の票が結果に結びつきやすいと思います。

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