ひーまー。 一応、部署の移動は終わったのですが、まだ引き継ぎが残っています。でも引き継ぐ対象の後輩が走り回っている間は、こちらとしてはすることがないわけです。 そこで、研修のときに読んでいたアルゴリズムの本を紐解いているわけですが、懐かしく、かなり忘れていました。いくつか問題を解いていると、だいぶん昔のカンが戻ってきたようですが……。
そんな暇を明かして、始めて10分で買ったことを後悔した『LUNAR -GENESIS-』をクリアしました。 我ながら最後までやりとおせた自分をほめてやりたい!
ああ、ヒドいゲームだった。 システムもストーリーもとんでもなくひどい。
ぜんっぜん、キャラクターにモチベーションがないんですもの。問題提起もきちんとできてないから結局ストーリーを通して、何が言いたいのかサッパリわからない。 せっかく「人間と獣人の確執」っぽいものがあるのだからもっとそこを掘り下げて、何が問題なのかはっきりさせなきゃ。
仲間になるガブリエルもフローラも、イマイチ何で付いてきてるかはっきりしなかったしね。
それに、イベントのつながりも悪かったです。 普通はイベントの中で、問題解決するにはどこどこに行って、何をしなければならない、というのが数珠繋がりでストーリーがつながっていくのだけれど、このゲームの場合は少なからず、ストーリーが途切れているように感じた部分がありました。 ええ、村人全部に話しかけて、やっとどこで何をすればいいのか知りましたとも。
システムのほうはまるで拷問のようなシステムでした。
まず誰もが気にするのがBボタンダッシュをすると体力が減っていくという点。 RPGでそんなリアルは要りません。
それにものすごくお金が稼ぎにくい点。 このゲーム、経験値が手に入る「敬虔モード」と、お金に換えられるアイテムが手に入る「通常モード」があるのです。 まず、分けている意味がわからない。 しかも、大分終盤になって気がついたのですが、どうやら「敬虔モード」でも一応裏でアイテムは手に入っているらしいのです。(手に入れた覚えのないアイテムを大量に所持しておりました)ますます意味がわからない。
「通常モード」で手に入れたアイテムは、売っても二束三文にしかなりません。 「ガド・エクスプレス」というところで“運び屋”としての仕事をもらい、指定の人物に指定のアイテムを届けて初めてまともにお金に変わります。 これがものすごく面倒くさいんです。「指定のアイテム」というのがモンスターの落とすアイテムなのですが、つまりモンスターから得たアイテムがそのままお金に変わるというわけではないのですよ。 その「ガド・エクスプレス」の仕事に合ったアイテムでないとお金に変わらないのです。しかも複数の種類のアイテムを、複数そろえなければならない場合は一つでも欠けていればお金にならないので、その欠けたアイテムをモンスターが落とすまで戦い続けなければならないのです。 しかも「指定の人物」は、「リーフォンの町のオチョア」という風に名指しで指定されるのです。
オチョアとかいきなり言われても誰かわかりません。
結局はその町に行ってひとりひとり話しかけることでその人を探すしかないわけで。 ……このゲーム武具類がかなり高めの価格設定なので、こんな面倒なことを何度も繰り返さなければならないところが、かなり苦しいです。ハイ。
そして何よりも、恨みを持ってあげつらいたいのがバトルシステム。
まずこのゲーム、攻撃対象の指定ができないんですよ。 選べるのは攻撃の種類だけ。どいつを攻撃するかは運任せというわけです。その上、恐ろしくザコ敵がタフで、全員で攻撃をしても一匹倒すのに2ターンかかるのが普通。しかも5、6匹は平気で出てきます。 それで攻撃対象が指定できないとどうなるか。 集中攻撃して一匹ずつ倒すなり、効率的にダメージを与えていくなりしていけばもっと楽に勝てるはずなのに、アホみたいに攻撃を散らすので、6,7ターン経っても一匹も片づけられていないという状況が展開されるわけですね。 そしてザコ戦で3,4分掛かってしまうというのはかなりストレス溜まります。幸い、オート戦闘(といってもただひたすら「たたかう」を繰り返すだけですが)ができるので、漫画とか一緒に持ってきておいて、戦闘中はそちらを楽しむというやり方が賢いです。
敵は多いし、凶悪な攻撃も持っているので、手をこまねいている間にガシガシHPを削られて一戦闘ごとに瀕死の状態に陥るわけですよ。 しかも回復魔法はかなりMPを食うので、そうホイホイ使えないのがものすごく痛い。
それだけじゃない。このゲームのモンスターは装備を壊すヤツもいるのです。2,3匹いると、かなりの確率でひとつは壊されます。 せっかく面倒くさい思いをして買った装備品も一発でおじゃんです。おかげで戦闘が終わるたびに装備品が壊れていないかチェックをしてセーブをするという馬鹿馬鹿しい習慣が身に付きましたとも。 これ、かなり自由にセーブできるのが唯一の救いですよ。「決められた場所でしかセーブできない」とかだったら間違いなくクリアをあきらめて放り出してました。
そうやってストレスを与えるだけ与えておいて、クライマックスはさざ波ほどにも盛り上がらず、エンディングではどこらへんで感動やらカタルシスを感じてよいやら全く分からない有様。 俺の時間を返せー!
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