言の葉孝

2006年10月04日(水) 美容師からの裏話


 今日も商店街の福引の受付。
 子供服店の店長さんと過ごした、長いようで意外に短かったような気がする3時間半。割と男っぽい豪気な性格で楽しい女性だった。

【美容師からの裏話】
 
 最近、前髪が鬱陶しくなってきたので学校近くの美容院に切ってもらいに行った。誰にも「そろそろ散髪しろよ」と言われないうちに散髪に行くのは今回が初めてかもしれない。

 美容院で髪を切ってもらっている間、俺はたいていあまりの心地よさに眠ってしまうのだが、今日行った美容院は店長さんが非常にフレンドリーな人で、眠らず話す。
 前から美容師さんに聞いてみたかったことがあり、せっかく話すのだからと、美容師という職業についていろいろ聞いてみた。

 美容師になるには二つの道がある。
 ひとつが専門学校に通い、免許をとった後、どこかの美容院に就職して修行を積む。
 もうひとつが、まずバイトなどで修行に入り、実技を学びつつ勉強して資格を取る。

 専門学校とはいっても実技をたっぷり仕込まれて出てくるわけではないらしい。知識はあっても、後者の全くの素人の状態から店に入るのと、“使えなさ”ではそう変わらないという。
 だったら、さっさと実技の修行に入ったほうが早く一人前になれるのだと店長さんは言っていた。

 やはり技術を売り物にする仕事なので、技術のない新人はほとんど役に立たない。掃除や練習くらいしかすることがなく(シャンプーにすら技術がいるため)、よって貢献度からして早々高い給料は払えない。
 だから、最初のうちの給料は、経済的に自立できる値段ではなく、自宅から通って親にご飯を食べさせてもらっている身分でもなければまともな生活はできないらしい。

 また、シャンプー液は肌荒れなどを起こしやすく、その点で美容師の夢をあきらめなければならないこともあるという。

 こういう話もあった。前回に来たとき、初期から一人お店にいた女性が交通事故で腰骨を折って入院してしまったのだという話を聞いていた。そこで今回その女性がどうなったのかを聞くと、腰骨ゆえに後遺症が残ってしまい、店をやめてしまったらしい。

 要するに専門技術を飯の種にしようと思えば下積み時代を乗り越える必要があるということである。また、事故やつらさに負けてリタイヤせざるを得なくなった後、専門職を目指していたゆえにほかの道を見つけづらい、というリスクもあるのだ。


 ところで、後遺症が残ってしまった女性であるが、別に美容師自体をやめたわけではないらしい。なんでも座ったままでできる“ウィッグをつけて髪を整える専門”のお店に勤めているという。ほかにも“セット専門”のお店などもあり、クラブ街などではそれでもお客がやってくるのだそうだ。
 一口に美容師といってもいろいろいるものである。

 ほかにも、髪の扱いに関するウンチクもいろいろ聞いたのであるが、それはまたの機会に述べることとする。





web拍手レス(昨日の日記をみたらしいヤシダ君が「想くんらしい」と言ってくれました。なんとなくあまり大きな反応を見せませんでしたがうれしかったデスよ?
 あとヤシダ君が僕から件の美容院に紹介されたことにしていてくれたので、今回2000円引きの特典がつきましたよ、ありがとー)

 今日はコメントなし。……そろそろ拍手画面変えなきゃなぁ。

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