2005年05月27日(金) |
新しい歯ブラシを得る日 |
むかーし、むかし、昨日という遠い昔のあるところに、二十歳過ぎの男の子が住んでいました。二十歳で男の子は無理があるんじゃないかというツッコミは受け付けません。 最近、男の子の歯ブラシが目に見えてみすぼらしくなってきました。何せ数えてみればうっかり3ヶ月も使い続けている歯ブラシだったのです。 多少勿体無い気もしましたが、仕方がないので男の子は近くの泉に行きます。そこは綺麗な泉で男の子の一族にとっては聖域だったのです。
「さよなら、歯ブラシさん、今までありがとう」 男の子は、歯ブラシに別れを告げて礼を言うと、歯ブラシを泉の中に投げ捨てました。使い終わった歯ブラシを聖なる泉に投げ入れるのは、男の子の家の伝統だからです。聖域にゴミ捨てんじゃねーよなんてツッコミは御遠慮願います。 歯ブラシは男の子の手を離れ、ゆっくり回転をしながら山なりの弧を描いていきます。男の子にはその姿が、「こちらこそこんなボロボロになるまで、こき使ってくれてありがとう」と言っているように聞こえました。どうも、あまりお礼を言っているようには聞こえません。 歯ブラシは見事に着水し、ゆっくりと沈んでいきました。歯ブラシなんだから浮くんじゃねーのかというツッコミも不可です。
すると何と言うことでしょう、泉の中から眩いばかりの光が放たれたではありませんか。眩しさが収まって、男の子が目をあけると、そこには女神様が…………泉の中で溺れていました。どうやら水の上に立つという能力はなかったようです。 仕方がないので、男の子は泉の中から助けてやりました。さて、人工呼吸でも、とちょっとドキドキしながら構えていると、女神様は唐突に起き上がりました。男の子が内心舌打ちしていると、女神様は両耳からあるものを摘み出して言いました。耳の穴に歯ブラシを突っ込んでおけるなんて流石は女神様ですね。女神様なんだから水泳くらいできていてくれというのは贅沢というものです。 「新しい歯ブラシは衝撃的桃色と薄群青色、どちらがいいですか?」 薄群青色ってつまり青じゃないのか、と男の子は一瞬思いましたが、そんな思いは顔には出しません。これは心理戦だからです。 (薄群青色のほうがいいな、いや待て、女神様は俺がどっちをとると思ってる? 花も踏みつぶす男の子だから薄群青色をとると思っているに違いない。他人の思う通りになんて動いてやるものか) どうやら男の子は相当のひねくれ者のようです。 「衝撃的桃色!」 「えッ………!?」 女神様の背後に電撃が走りました。男の子はふ、どうやらヤツの裏をかけた様だな、と内心ほくそ笑みました。 女神様は震える手で衝撃的桃色の新しい歯ブラシを男の子に手渡すと、キッと睨みます。 「次こそは憶えてらっしゃいませー!」 妙な捨て台詞を吐き、女神様は宙に浮かんで明日の太陽に向かって飛んでいってしまいました。 それを見た男の子は思いました。
飛べるんだったら溺れてるなよ、と。
うむ、満足だ。 いや、なんか寝起きの妙なテンションで書いたらこんな中途半端な童話パロディに。そのわりに女神様がなかなかイイ弾け具合だと思っているのですが。 何となく、新しい歯ブラシに変えて、二本ある歯ブラシのうち、意表を付いてピンク色の方を選んだのは事実です。
今日はこんなニュースがありました。 携帯の各機能の使用頻度ということなんですが、一位が「メール」。以下、「通話」、「ネット」と続くのですが、順当すぎて面白くないですね。
一番使っていない機能として「TV電話」「QRコード」「ゲーム(アプリなど)」。TV電話はまだ普及が足らないとして、「QRコード」という機能が謎。何かバーコードの発展型のような感じらしいのですが、調べてみてナルホド、と思いました。 どうやら、雑誌等で携帯サイトのURL等の情報をこの「QRコード」に入れておいて、読者がそれを読み込むんですね。確かにコレならややこしいURLを一々打ち込んだりしなくてもいいわけですな。
僕の場合は「通話」&「メール」(半々くらい)→「ゲーム」。以上。 やっぱあの狭い画面でHTMLも利かないサイトを見ようとは思わないですね。お金掛かるし。カメラも解像度があんまり良くないから使わない。 ちなみにゲームはカナダに行く前に、退屈しのぎになりそうなものをいくつか見繕ってDLしたのですが、何故か頻繁にやる時期と全くやらない時期がありました。丁度いいネタなので、明日の分の日記では、僕のケータイに入っているゲームについて語りたいと思います。
|
|