1903年01月02日(金) |
魔法使いに15の質問 〜カーエス=ルジュリス〜 |
魔法使いに15の質問 〜“魔法使い達の夢”よりカーエス=ルジュリスの解答〜 (注:第二部終了時点での解答です)
Q1:あなたの名前と、魔導士としての地位があれば教えて下さい。
カーエス:カーエス=ルジュリス。魔導士としての資格は上級魔導士。結構スゴいねんで。でも社会的地位はあらへんな。 コーダ:エンペルファータの魔導学校出なら探そうと思えばいくらでも仕事はありやすけどね。
Q2:あなたが魔導士となったきっかけは?
カーエス:きっかけって言ったら生まれた時やろうな。 ジェシカ:“眼”のことか? カーエス:そやな。“魔導眼”はちょびっとずつ魔力を喰うからな。それで小さい頃に一遍死にかけた時に助けてくれた魔導医師がな、“魔導眼”のこと気ィ付いてくれてな。稀なケースやっちゅうことで、魔導研究所を紹介してもろたんや。魔導士の素質はあったから、そこで魔導学校入ったんや。
Q3:あなたが魔法を覚えた環境は?
カーエス:そら天下の魔導研究所やからなぁ。魔導士としてはこれ以上望まれへん場所やと思うで。なぁ、リク? リク:何故俺に振る? コーダ:そりゃあ……、ねぇ?(一同を見回す) 全員:(だまってこっくり頷く) リク:か、可哀想じゃねぇやい! 結果的には良かったんだ!
Q4:あなたの師匠はどんな教え方をしましたか?(もしいれば)
カーエス:カルク先生は教えるのは上手かったでぇ。特に、やる気出させんのごっつ上手いねん。訓練は厳しかったけど、弱音なんて吐こうと思わへんかったし。なぁ、フィリー。 フィラレス:(こくこく頷く) ジェシカ:確かに、あのタイプは教師向きだな。威厳があって。生徒に対する配慮も行き届いていそうだし。どう思われます? リク様。 リク:だから何故俺に振る?
Q5:初めて魔法を使えたのはいつですか? どんな気持ちでしたか?
カーエス:入って六ヵ月目の『初級魔法実習』の時やな。魔導学校やったら、みんなその授業や。手品程度のちゃちいモンやったけどな。それでも嬉しかったわァ。 コーダ:あ、それ分かりやス。ちょっとでも、憧れの魔導士に近付けた感じがするんスよね。 リク:俺はそんなこと感じてる余裕はなかったけどなぁ……(遠い目)
Q6:あなたが魔法を覚えるにあたって一番辛かったことは?
カーエス:そうやなぁ、一つ上のレベルの魔法を習得するときやなぁ。今やからこそほいほい使っとるけど、本来一つレベルが違うだけで難易度が段違いやねん。まったく使われへんから、もう自分には無理なんやないかって思ったし。
Q7:あなたは主にどんな魔法を使いますか?
カーエス:一番使ってるのはやっぱし戦闘やな。それ以外やったら、生活をちょっと便利にする魔法。それから簡単な医療魔法やな。眠れんかったら催眠魔法使うたり。
Q8:十八番の魔法(つまり一番得意な魔法)は何ですか?
カーエス:俺の魔力は有難い事にナチュラルで、属性で得手不得手っちゅーのはないんやけど、やっぱ師匠譲りゆうんか、防御魔法は得意やな。その中でも《七色の羽衣》、《増幅する魔鏡》は難しい分、実用性は高いよって特に念入りに練習しとるよ。 リク:それで、今一番攻撃力の高い魔法は? カーエス:《ぶちかまし》ちゃうかなぁ、状況にもよるし、他の魔法との組み合わせにもよるけど。
Q9:あなたは魔導士として何か特殊な能力を持っていますか?
ジェシカ:答えの分かりきった質問だな。 コーダ:作者Sは、この質問はカーエス君に答えさせるために設問したらしいスよ。(作者注:リクの為でもあります) カーエス:“魔導眼”やな。魔力とか普通肉眼では見えんものを見られる眼や。相手の魔導を肉眼で確認できるから、相手の魔法を先読みできるし、そのまま物真似をして、相手の魔法をコピーしたりもできるんや。その代わり、発動しとる間、常に魔力を消費し続けるっていうデメリットもあるんやけど。 リク:それでも、ほとんどの魔導士が喉から手が出るくらい欲しがる眼だよな。
Q10:魔法を使う上で苦手なことってありますか?
カーエス:戦闘に限った話やけど、接近戦に弱いかなぁ。ほら、ジェシカと闘った時も、白兵戦に出てこられてエラいやりにくかったし。 ジェシカ:こっちも同じくらい苦しめられたのだがな。 カーエス:あと、戦略性のある闘いなら割と自信あるんやけど、何も考えへんガチンコ勝負も自信あらへんな。ほら、俺、リクみたいにコンジョーだけで生きてへんし(嘲笑)。 リク:……どういう意味だ?(睨)
Q11:魔導士に必要な技能は何だと思いますか?
カーエス:やっぱり状況認識能力ちゃうかな。いくら難しくて強力ないし便利な魔法使えても、適切なところで適切な使い方できんかったら意味あらへんやろ? コーダ:確かに、いくら凄い技術が使える医者でも、患者の病状を性格に診断する目がなければヤブ医者同然スからね。
Q12:「魔法が使えて良かった」と思えるのはどんな時?
カーエス:人に頼みにされた時やな。演習訓練とかで、クリーチャー討伐に行ったとき、被害に遭った町やら村の人らがエラい期待を込めた目で見られるんやけど、そういう時、この人らは俺らが必要なんやな、って思うよ。 ジェシカ:存外まともな答えだな。はじめの一言では、ちやほやされるのが嬉しいのかと思ってしまったが、見直したぞ。 カーエス:あ、いや……そういう気持ちも無きにしも非ずってこともないこともないかなぁ。
Q13:逆に不便だと思うことは?
カーエス:いや、便利にするための魔法やのに、不便な思いすることなんてあるわけないんちゃう? コーダ:兄さんが言ってた、人々に疎まれてしまうっていうのは? カーエス:俺は経験したことあらへんな。演習訓練で呼ぶ人らって大概魔導士の力が欲しいもんやし。迷惑なくらいの歓迎は受けても、疎まれることはなかったわ。
Q14:魔法って要ると思いますか?
カーエス:ぶっちゃけ要らんのちゃうかな。俺が今一番恩恵預かってんのって、戦闘用魔法やし。それ以外で使う魔法って、無くても我慢すればええってモンばっかりやし。
Q15:ありがとうございました。最後に魔導士としての今後の目標を明日に向かって叫んで下さい。
カーエス:(明日に向かって)新しい青春を見つけるぞー? リク:それ、魔導士としての目標じゃないだろ(汗)。 カーエス:あ、そーか。(改めて明日に向かって)いつかリクをいてこますぞーッ!! ジェシカ:そんな事を明日に向かって叫ぶんじゃないッ!(刺) カーエス:ぎにゃああぁぁぁ!
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