1903年01月01日(木) |
魔法使いに15の質問 〜リク=エール〜 |
魔法使いに15の質問
〜“魔法使い達の夢”よりリク=エールの解答〜 (注:第二部終了時点での解答です)
Q1:あなたの名前と、魔導士としての地位があれば教えて下さい。
リク:名前はリク=エールだ、気軽にリクと読んでくれ。地位? あ〜、何か前にジェシカが聞いたんだが、このペンダントを持ってると自動的に特級魔導士と“ヴィリード”、とかいう肩書きがついてくるらしいな。結構エラそうだなぁ、俺(笑)。 ジェシカ:結構どころの話ではありません! 本ッ気で偉いんです! 場合によっては下手な王族より権力を持っているのですよ!?
用語解説 このペンダント→ファトルエルの決闘大会の優勝者の証である“シルオグスタ”の事。 ヴィリード→“世界の守護者”とも呼ばれ、世間一般の認識でカンファータ、エンペルリース双方で七人しか認められていない魔導士として世界最強の称号。
Q2:あなたが魔導士となったきっかけは?
リク:マーシアにも話したことあるけど(第一部14話参照)、生まれ育った村が大災厄に襲われたんだ。その時、俺はあんまりにも無力で、大災厄に何の抵抗も出来なかったから、大災厄を倒せるくらいの強さが欲しくなった。で、丁度その時、ファルと出会って弟子入りして……てな感じだな。あの時ファルと会わなきゃ、一体どんな男になってたやら。
Q3:あなたが魔法を覚えた環境は?
リク:別にガッコとか行ってたわけじゃない。大自然の中でちょっぴり容赦のない師匠に鍛えられたのさ…… カーエス:……何で遠い目ェしてるん?
Q4:あなたの師匠はどんな教え方をしましたか?(もしいれば)
リク:フフ…… フィラレス:?(←首を傾げている) リク:フフフ…… コーダ:……兄さん? カーエス:あかん、目ェがどんどん虚ろになっていきよる(汗)。 リク:……一言で言うとだな…… ジェシカ:一言で言うと? リク:“泳ぎを教えんとすれば滝つぼに落とせ”。(ぼそ) 一同:………… リク:おかげでおれはこんなにすこやかにそだちましたあははははははししょうありがたきしあわせー! ジェシカ:まずい、コワレかけている! 衛生兵! 衛生兵はいるか!? コーダ:こんなトラウマが残る訓練法って……
Q5:初めて魔法を使えたのはいつですか? どんな気持ちでしたか?
リク:14歳の時ー!(←まだ、テンションが下がり切っていない) ジェシカ:14? 確か魔法を習いはじめたのは10歳の頃では? コーダ:普通、二年かそこらで魔法は使えるようになっているはずスよね。 リク:腕のいい魔導士になるには土台作りが大切だからって、とにかく徹底的に理論を叩き込まれたからな。 コーダ:で、初めて魔法を使ったのってどんな時なんス? リク:……ファルに……洞窟の中に……連れて行かれて…… カーエス:な、何で泣きじゃくんの!? リク:……おいてけぼりにされて……いきなりクリーチャーが……手元のメモには『やれば生き残れる』って…… ジェシカ:魔法を使ったことのない状態で、ですか(汗)。 カーエス:でも生き残ったいうことは使えたんやな。さすがというか、なんというか。それで、感想は? リク:ううう……生きてるって素晴らしい……ううう(泣) フィラレス:(よしよし、とリクの頭を撫でてやっている)
Q6:あなたが魔法を覚えるにあたって一番辛かったことは?
リク:………っ! ううううしくしくしく(さらに泣き崩れる) コーダ:よっぽど辛かったんスねぇ……(憐)。
Q7:あなたは主にどんな魔法を使いますか?
リク:んー、戦闘系ばっかだな。カーエス達の一般魔法と違って、ウチの流派って戦闘に特化した魔法体系だから。もちろん、一般魔法の中から便利な魔法は覚えてるぞ。調理用の炎属性魔法とか、冷房用の風属性魔法とか。
Q8:十八番の魔法(つまり一番得意な魔法)は何ですか?
リク:特にないけど、レベル4の魔法かな。 カーエス:レベル4言うたら、《炎の矢》とか、《水の縄》とかか? リク:ああ、ファトルエルでレベル5以上が使えるようになるまではそれが最強の魔法だったから、いろいろ工夫してやりくりしてきたからな。 カーエス:ちなみに使える魔法の中で一番威力高いのは? リク:《煌》だろうな。タイマン限定だが。あ、でも魔力満タン時だったら《無限の波動》(自分の残った魔力を全部相手にぶつける)か。ってコラ、なにメモしてやがる!? カーエス:今後の参考にな。後々やり合うかもしれへんし。
Q9:あなたは魔導士として何か特殊な能力を持っていますか?
リク:特にないぞ。 カーエス:あっ、嘘ついたアカンで!? あのエンペルファータでの対グレン戦であんだけセコい真似さらしよって!(第二部44話参照) それに《アトラ》はんもいるで。 リク:ああ、そういえば魔導制御力も99パーセントって脅威の数字が出てたな。 コーダ:それでよく『特にないぞ』とか言えやしたねぇ(苦笑)。
Q10:魔法を使う上で苦手なことってありますか?
リク:実は俺の流派の魔法って、あんまり小細工が利かねぇんだよな。……ってこらっ、カーエス! メモるな! カーエス:小細工が苦手……と。他にはないん? リク:ねぇよ。たまに呪文をど忘れするくらいだ。
Q11:魔法使いに必要な技能は何だと思いますか?
リク:技能じゃねぇけど、目的だな。魔法を使って何をするかっていうのがハッキリせずに魔法を振り回しても星を破壊するだけだしな。 カーエス:へえ、“目的”なぁ、いつものようにキザッたらしく“夢”とか言い出す思うてたのに。 ジェシカ:(喉元に槍を突き付けて)では貴様はその夢の世界に旅立ってみるか?
Q12:「魔法が使えて良かった」と思えるのはどんな時?
リク:…………クリーチャーのいっぱいいるジャングルから生還出来た時かな(ぼそ)。 ジェシカ:やっぱりファルガール殿に放り出されたんでしょうね……おいたわしい(ほろり)。 リク:あと、魔導士と闘ってる時だ。駆け引きとか楽しいし。一種のゲームみたいに感じる時があるな。 カーエス:あー、それ分かるわ。
Q13:逆に不便だと思うことは?
リク:時々人に疎まれるってところかな。ほら、普通の人と魔導士って戦闘能力が全然違うから怖がられちまうんだ。気持ちは分からんでもないけどな。
Q14:魔法って要ると思いますか?
リク:まあ、なければかなり困ったことになるだろうなぁ。今の人達って魔導技術にかなり頼った暮らしをしてるし。 ジェシカ:都市部などはかなりそうですよ。魔法が無くなったら混乱は免れないでしょう。 リク:とりあえず俺が夢を叶えるためには必要だろうなぁ。
Q15:ありがとうございました。最後に魔法使いとしての今後の目標を明日に向かって叫んで下さい。
リク:(明日に向かって)大災厄をこの世から無くすぞーっっ!
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