読書記録

2024年09月29日(日) 蝶々の纏足・風葬の教室 / 山田 詠美

 私の心を束縛し、私の自由を許さない美しき親友のえり子。その支配から逃れるため、私は麦生を愛し、彼の肉体を知ることで、少女期からの飛翔を遂げる(「蝶々の纏足」)。
教室という牢獄の中で、生贄となり苛めをうける転校生の少女は、自分を辱めた同級生を、心の中でひとりずつ処刑し葬っていく(「風葬の教室」)。
少女が女へと変身してゆく思春期の感性をリリカルに描いた3編。


私は文庫本で読んだ。
巻末の解説者が、死んだら棺に入れて大切に思っているほかの物と一緒に火葬にしてもらいたい物語だと書いていた。



















 < 過去  INDEX  未来 >


fuu [MAIL]