読書記録

2024年07月07日(日) 蟹工船・党生活者 / 小林 多喜二


 蟹工船






 党生活者

満州事変直後に毒ガスマスクやパラシュートを作る軍需工場内の共産党細胞の活動と、その中心となる「私」という人物を取り上げ、反戦と解放の運動のため個人生活が残らなくなった共産主義者の人間像が鮮明に描かれている。



「党生活者」が、プロレタリア文学の記念碑的な作品としての意義をもっているのは、天皇制権力の弾圧下で、帝国主義戦争に反対し、日本人民の解放のために戦う大衆闘争と結びついた工場細胞の活動を描き、共産主義的人間像の典型を、日本文学ではじめて描くことができたことにある。






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