2018年11月09日(金) |
母への100の質問状 / 森谷 雄 |
ドラマ『コドモ警察』 や 『深夜食堂』のプロデューサー森谷 雄(たけし)。 自分の息子が産まれたとき、著者は「母への100の質問状」を送ることを思いつく。 「母と息子の人生の公約数に自分自身の未来を見出せるかもしれない」
3度の離婚と離ればなれになった家族。4人の父親。 50歳になった息子が、ずっと聞くことができなかった母の思いと人生を問う というか振り返る。
父親となったからこそ聞きたい、ある意味父のようでもあった波乱万丈な母の人生と思い。 どんな気持ちで僕と弟を育てていたのか。 家族が離ればなれになったとき、母は何を思っていたのか。 不器用な母と息子だからこそ聞けなかった思いが、思い出と母の返答で少しずつ解き明かされていく。
最後の100番目の質問。 母さん、いま幸せですか? はい、すごく幸せです。
そう答える母に未来志向があって素晴らしいと感じる息子。 そう、すべての子供は母から産まれるのだから。
もし・・・私が自分の子から同じように人生のいきさつを問われたら、私はちゃんと答えられるだろうか。 著者の母のように波乱万丈ではなかったけれど、真摯に人生と向きあっていただろうか。 人生にもしも・・・はないけれど、体調不良の今だからこそ、改めて様々なことが思い出される。
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