読書記録

2016年11月10日(木) 老いのみち       河合 隼雄

 主人と私の両親の老いに直面していた時にバーゲンブックで買ったものを読み返している。
わたしも66歳になって人より早い老いに戸惑っている今日この頃、納得させられるというか実感する内容も多かった。

例えば 昔は人生50年と言われていて、必死で走ってきてゴールが見えてきたのに、もう300m走れというもの。
正に!!!
私の身体などかなりガタがきていて、特に足が悪いのにゴールが300m延長になりましたからと、痛い足を引きずって走らされているという現実。
女性の平均寿命からいくと300どころか400mに近い距離を走らされそうな予感。。。

著者が読売新聞夕刊に110回連載したエッセイ集だが、自分が老いていくこと、老いた人との付き合い方、社会のありかたなど、老いをテーマにした現実感たっぷりの語りには、我が身ゆえにハッと気づかされる指摘も多かった。

それにしても・・・気持ちの持ちようという回避というか逸らしも理解するけれど、やっぱり老いは残酷だ。







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