2003年07月22日(火) |
それから 夏目 漱石 |
長井大助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で女中つき(ばあや)の毎日をぶらぶらと暮らしている。実生活に根を持たない思索家の大助は、かって愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく。 父や兄や嫂が嫁を取れ、と強く勧めるが金の工面を妻の三千代にさせるあたりから、大助は三千代のことを思い切れなくなる。 結局のところ、父からの援助を打ち切られることになっても平岡から三千代を取り戻そうとする。が、物語は終わっているけれど当の三千代はどうするのだろうか・・。私なら大助に飛び込めるだろうか・・。
|