うさぎのつぶやき
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先日用があって地下鉄に乗りました。
とても暑い日でしたし、地下鉄の構内はムシムシしていたので 電車が来た時ようやく涼しくなれると急いで乗り込みました。
ところが
電車の中は小学生の団体でいっぱいでした。 一両の大半の座席にちびっ子が座っていて、一般の人たちが 通路や空いた場所に大勢立っています。 おまけにざわざわしていて涼しさを感じるどころではありません。
私は人の合間を縫って次の車両に移りました。
次の車両にも同じようにたくさんの小学生がいましたが、最初と 違っていたのは皆立っていたのです。 座席は空席だらけでした。
皆てんでにおしゃべりをしてざわついてはいましたが、空席が 目立っていたのでそんなに暑苦しく感じることはありません。
私は空いた場所へ座りました。
そしてしばらくしてその中の一人に声を掛けてみました。
「どこへ行くの?」 「いや、もう帰る所です。」 「あッそうなんだ、どこへ行ってきたの?」 「社会見学です。」 そんなこんなを話していると、駅に近づいたようでちびっ子の 団体が動き始めたのです。 先生の号令や注意があったわけではなく自然発生的な行動でした。
出口に向かって何列かの縦隊に並んだのです。
「すごい!」と感心をして、先ほど過ぎてきた車両を見てみたら 立ち上がっている子まだ座っている子バラバラで、立ち上がって いる子も整列するでもなくランダムに立っているだけでした。
やがて電車は構内へ入り子供たちは降りて行きましたが 静けさが戻った車内で私は考えてしまいました。
子供たちというのは無色なんだ 教えられ指導されてだんだんそれぞれの色に変わっていくのだと。
学校の先生、特に小学校の先生には重大な責務があるんだとね。 畏怖の気持ちを持ってなお志を高く、わが身を律することを忘れ ない聖職者であって欲しいと。
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