2004年04月10日(土) |
遺言は守った方が良い |
前回のお葬式の話の流れで、今回は遺言の大切さを お伝えさせて頂きます。
個人が亡くなった時の遺言というものはとても大切で、 それを守って物事を進める事を、亡くなられた方は、何よりも 喜びます。例えて言うならば、お葬式の行い方や、命日の お供え物、お骨の埋葬のしかた等、様々なことがあります。
以前に縁がありましたご家族の方から、父が亡くなったのですが 書面に残された遺言で本当に良いのか迷っています。と相談を 受けた事があります。その内容には、お葬式は自分の身内と 親しい知人数人だけで執り行って欲しい、戒名はいらない、 また、お骨は○○の海にまいて欲しい。というようなものでした。
その方は海がとても好きな方で、時間があれば、船釣りをしに 海に行くという方でした。しかし、家族にしてみれば、世間一般に お骨はお墓にいれる事が当たり前と考えておられ、遺言で名前が あがっていない人でも、他にお世話になった人が数人思いつき、 どうして良いのかわからない不安で一杯だったのでした。
最終的には、お骨は海へまくものと、お墓に入れるものとわける、 戒名は人によってはいらない事がある、そして、仏壇の奉り方を アドバイスさせて頂きました。その後亡くなられたお父様が、 ご家族の夢の中で「ありがとう」と言って笑っていた。という ご連絡を受けました。
世間の体裁や、周りの目を気にしてしまいがちな世の中ですが、 ご先祖様、仏様が望まれている事をするのが、一番のご供養に なるのです。
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