2004年04月04日(日) |
間違った供養の例(3) |
ご先祖様が無くなってから行うお年忌は、供養をする という事に関して、とても大事なものです。だからと 言って、お金をかけて盛大にやっていたとしても、 ご先祖様や仏様は何も嬉しくはありません。 むしろ、お金をかけていなくても、心がこもっていれば とても喜んでくれます。これはお葬式でも同じ事が 言えるでしょう。
ある家で、おじいさんが一人亡くなられました。その おじいさんの事業のおかげで、家族は裕福で不自由の無い 暮らしをしていました。 残された家族はお葬式、お年忌ともに、立派な場所を借り、 お坊さんを何人も呼んでお経を上げてもらう、 というような事をされていました。しかし日頃はと言うと、 仏壇の前で手も合わせず、お線香もあげない日々だったのです。 その結果、おじいさんが残してくれた事業も、財産も すっかりダメになってしまい、今は本当に苦しい毎日です。
例にあげた話のように、お金をかけたから良い、という事は 決してありません。そんな豪華に供養をしてもらわなくても、 毎日、ご先祖様を思う心があれば、その心が伝わり 成仏への道が早まり、ご先祖様も私達を守ってくれるのです。
生きている人間でも、親、子供、恋人、友人との間で お金がかかっているプレゼントよりも、心のこもった 関係の方が、とても嬉しいのではないでしょうか。 ご先祖様や仏様も、それと全く同じ気持ちなのです。
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