さかざきが綴る「アンティークな日々」
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骨董祭終了後、広島を後にし、神戸へとやってきました。骨董祭の終了後に名古屋の自宅まで帰るには、あまりにも遠い為、いつもどこか一泊してから帰るようにしています。前回の昨年11月の際は、倉敷のアイビースクエアに泊まり、大原美術館へ行きましたし、今回はやはり私達の大好きな街、神戸骨董祭では何度も来ている神戸へ寄ることに決めました。今日は一日オフ。久しぶりです。
今回泊まったホテル、モントレには何度か泊まったことがあり、古い建物ではありませんが、中世のイタリアをテーマにした雰囲気のあるお洒落なホテルです。ただ、生田神社のすぐ側で、便利と言えば便利なのですが、ロケーションが今ひとつ。チェックアウトを済ますと古い建物が多く立ち並ぶ旧居留地へと移動しました。
旧居留地は、今までにも何度か足を運んだこともある海沿いの一区画です。イギリス人によって計画的に設計されたこの街は、今もなお整った街並みを守っています。今までも、このあたりの古い建物探訪をしては喜んでいた私達ですが、アーケード街好きでもある私達、今日は元町アーケードへ。
知らない街の、知らないアーケード街。すずらんの形をかたどった街灯もラブリーです。広いアーケードの中は、まるでイギリスのショップのような素敵なオーク材で出来たショウウィンドウの紳士服店、歴史を感じさせる渋い雰囲気の喫茶店、私達にとっては魅力的なお店がいっぱいです。
そういえば、震災が起こってから今年で10年。私が一番初めに神戸骨董祭へ出店のため訪れた8年程前は、まだ青いビニールシートを掛けた住宅が珍しくなく、骨董祭会場の六甲アイランドには、ずらりと仮設住宅が並んでいました。そして、あっという間に青いシートは無くなり、毎回来るたびごとに仮設住宅は少なくなり、今では全くその跡すらありません。本当に良く復興したものだと、そんなことを思い出して胸が熱くなりました。
そして、今日列車事故の起こった尼崎の事故現場のすぐ近く、名神高速を通って、無事名古屋へ帰ってきました。それにしてもなんという痛ましい事故でしょう。亡くなられた方達はどんなにか無念だったろうか、事故に遭われた方々は、どんなにか悲痛な思いをされたろうか、と事故現場と思われる場所の上空を旋回するヘリコプターを眺めながら、無事故で帰ることが出来ることを感謝せずにはいられませんでした。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
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