++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2012年07月25日(水) 今日・・・

恋人のお父さんが亡くなりました。



癌で半年の余命宣告を受けてから
それでも1年と1ヶ月頑張って頑張って
一時は病状も安定して奇跡を信じていたのだけれど

10日ほど前から、腹水が溜まり
緩和病棟へ入院されていました。


今日の早朝、彼からのメールで
「今 父が亡くなった」 と。

もしできることならすぐにでも駆けつけたかった。

でも今の時点でわたしは婚約者でも妻でもない。

ご実家に一度お邪魔して、ご家族と顔合わせこそしたけれども
立場は 恋人 でしかない。ましてやこの遠距離・・。


家族が亡くなった時、遺族はゆっくりと悲しむ暇さえないまま
諸手続きや方々への連絡、葬儀屋さんやお寺さんとの
お通夜、告別式の打ち合わせと忙しい。ましてや喪主ともなれば尚更です。


だから勿論、お通夜、告別式に伺うとしても、
斎場の場所と名前を聞いて近くのビジネスホテルを予約し
お香典と参列だけ そっとして帰るつもりで
「ご迷惑でなければそうさせていただきたいのだけれど」
とお悔やみの言葉と共に彼のメールに返信して
いつでも出かけられるように用意をして返事を待ちました。


返事が来たのは夜になってから。

メールではなくて彼からの電話でした。
疲れているだろうに・・まだまだ気が張っているからだろうけれど、
悲しみの中にもしっかりとした穏やかな声で

「ありがとう。気持ちはすごく嬉しいけれど
遠距離だし、自分は喪主で まったく身動きができないから、
日を改めて、ゆっくりと来てくれればいいよ。
だから 待っていてね」と

いくら負担にならないようにするとわたしがいっても
自分がわたしの為にまったく動けない状態の中
不慣れな土地での移動や、一人ビジネスホテルに泊まらせることが
心配だったのでしょう。

彼らしい判断だし、答えだと思いました。
同時に
これ以上 余計なことで彼の気を遣わせることに
なってしまうのは本末転倒だとも。


だから落ち着いてから伺うことにしました。

今は此処で静かに手を合わせて・・・。





大変な中、電話をありがとう。
離れていても心はいつも側にいます。

 


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ゆうなぎ [MAIL]

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