++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2011年07月23日(土) 普通の幸せ

先週末に一泊二日で
恋人の所に行ってきました。

彼のお父さんの病状は
有り難いことに落ち着いていて、抗がん剤の副作用も出ていない。
今は一週間に一度通院しつつ自宅療養している。

お父さんに無理をさせられない分、彼の仕事の忙しさも半端ではなくて
休日も殆ど無しで頑張ってる現状。

そんな日々の合間を縫うようにだったけど
実は今回は特別な意味があった。

以前から言っていた
わたしを彼の家族に会わせたいということ。

正直にいえば、わたしはまだ、彼がそう思っても実際実行にうつすのは
難しいんじゃないかと思ってた。

遠距離なこと。
歳が八つも上なこと。
子供が三人いること。
わたしの方では結婚や籍を入れる、同居するということを
当分考えられないということ。

少なくともご両親の心情として反対、拒絶されたとしても
無理もないだろう。

だから彼から
「僕の家にきて家族に会って…」と言われた時、すごく嬉しかった反面、
不安で怖かった。

彼がわたしのことをご両親に話して驚かれはしたけど拒絶や反対は
されなかったこと
「心配しないでといっても無理かもしれないけど緊張せずに
いつものままで大丈夫だよ」
と言われても自信がなくて。

長男にも相談して励まされる始末(汗)

そして当日。
新幹線の駅まで迎えにきてくれた彼と手土産のお菓子を選び、
お宅へ向かう。
途中の道のりで彼から話しを聞く。
当たり前だけど、ご両親からは
「子供が三人もいるのならこっちで一緒に暮らすことも難しいだろうし、
二人とも年齢的なものもあるのにどうするの?」と心配されたらしい。

彼は
「この人以外人生を共にしていくのは考えられないし、
自分達には自分達の幸せの形があるから温かい目で見守っていて欲しい」
と 話したそう。

日頃大人しくて穏やかな人だけに、この息子がここまでいうなら、と
ご両親も思ってくださったのかもしれない。

着いて手土産をお渡しして簡単なご挨拶をしたけれど
立ち入った話しはしなかった。
彼曰く、口下手な家族だからとのことだったけど
温かな笑顔で迎えてくださったのが嬉しく心に沁みた。

今回、彼のお宅に泊めていただいて、彼の運転する車で出かけ、
彼の部屋で手を繋いで眠った。

観光地に出かけたわけでも、豪華な食事をしたわけでもないけど、
求めてやまなかった普通の幸せをしみじみと噛み締めた ひと時。


一泊二日はあっという間だったけど、とても満ち足りた優しい時間でした。
「明日という日がわからないからこそ後悔することのないように生きたい」

お父さんの病気という試練が彼を一回り大きくした気がします。

わたしも彼もそれぞれにまだまだ色々な事があると思う。

けど、寄り添って
一緒にわたし達なりの幸せのカタチを探しながら生きていけたらと。

このひととならそれができる気がしています。


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ゆうなぎ [MAIL]

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