++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2011年11月13日(日) 年月(としつき)

今年も早いもので後、一ヶ月半ほど。
振り返るには少し早いけれども未曾有の大震災に
個人的にも色々なこともあり、激動のそして試練の年であった。

実際、過去形にしてしまえるほど 抱える問題や続く試練は
簡単なものではなくて、とにかく今いる場所から
根気強く粘り強く継続していくしかない。

それでも影になって気づく一筋の日差しの温かさもある。

恋人のお父さんの体調も有難い事に安定していて
通院治療を続けながら日常生活を過ごせている。

さすがに無理はさせられないので、恋人は以前にも増して
仕事に忙しいようだけれども、それでも11月の初めに
一泊二日でデートすることができた。

実はここ数年、桜の季節とクリスマスシーズンには
お気に入りのこじんまりとした定宿で二泊三日を一緒に
過ごしてきたのだけど、さすがに今年のクリスマスは
無理で11月の一泊二日が今年のデート納めに。

それは正直寂しくもあったけど、忙しい仕事の合間を縫って
わたしとの時間を作ってくれた彼の気持ちが嬉しかった。

最近わたしはあまり持病の調子が良くなくて
せっかくのデート当日も前半かなり疲れ気味でぐったり。
その少し前も定期検査の病院で体調が悪くなり倒れてしまうという
ことがあったばかりだったので(血圧が65と38と極端に低くなって
参ったけれども点滴2本で入院せず帰ってこれた)
それを知っている彼は大事を取ってネットカフェの個室で
ホテルにチェックインできるまで休ませてくれた。

一緒に見てまわろうと計画していた所には結局いけなかったけど
嫌な顔ひとつせずに、わたしの体調を第一に考えてくれる心遣いに
今更ながら感謝。

わたしはあまりキツイとか体調が悪かったりしても
同行者に言い出せずに限界まで我慢してしまう方なのだけど
不思議に彼にだけはちゃんと言える。
十年来の長い付き合いで培ってきた信頼や安心感なのかなぁ。

ひとくちに十年といっても遠距離恋愛なのでそのうちに
逢えた日にちはその何分の1か、なわけだけれど
逢えない日でもネットやこまめな携帯メールや電話で
いつも其処にいて支えてくれたから。

彼は成長した(笑)
わたしも(少しは・・と思う)だけども彼もこの年月で随分と。
苦難に遭ってそれを一緒にひいひい言いながらも
乗り越える度に絆が強くなって心の深くまで
結びついていった気がする。

わたしは深く狭くの人間なので、友達もそんなに多い方ではないし
恋人も一度付き合うと十年単位は当たり前・・・になる。
自称スルメのようなオンナ!?

この、癖(見かけによらず)とムラ(長期隠遁癖有)のあるわたしと
付き合ってくれている皆には本当に感謝してる。

この世界の中で少なくとも自分のことを少しでも気にかけ、
大切に思ってくれる人がいることは、わたしにとって
幸せなことだと、最近、改めてしみじみ、思う。

例えば夕暮れのスーパー帰りの横断歩道の信号待ちで とか
通院の病院帰りの道すがら、ふっと空を見上げて とか

歳のせいなのか、体調のせいで気弱になっているのもあるのか

わたしの人生、他人からみたら そりゃ順風満帆には見えないかもだけど
そんな悪いばかりじゃないと思ったりするこの頃。

いや 病気のことで落ち込みもするし
試練も悩みも継続中で胃の痛くなることも多いんだけれども
それでも。

住む家があって、食べ物がちゃんと食べれて、
信頼できる恋人と友人と家族がいてくれる。
それが普通一般といわれるシアワセノカタチじゃなくても
やっぱり 幸せ だよね。
うん。

ここの所、すっかりネットともご無沙汰で
一週間に一度、パソコン開けば良い方になっちゃってて。

内職も長時間パソコンの前に座れなくなったこともあって
ほとんど開店休業状態。
恋人とも携帯が主な連絡手段だし。

書きたいこととか思うこともあるんだけど
昔に比べて、言葉を自由に吐き出すのができなくなった というか
怖くなった というのが大きいのかな。


ニンゲン不信度数やニンゲン嫌い度は
正直 歳とる毎に高くなってるのかなとも思う。

表面に出すというのじゃなくて
ただ 人と積極的に関わらなかったり、新たに人間関係を
広げようとしない・・・って感じ。

でも、それが別に寂しいわけでもない。
元々、一人遊びや一人の時間が好きな子だったし。


元々、ずっとスッピンで色白だけは自慢だった肌にも
歳相応に?そばかすやシミがでてたりするわけだけど
密かにこんな風に歳を取った自分もまんざら悪くないのかもしれない
なんて。

失くしたものも沢山あるけども
傷や汚れなんかも数え切れずあるけれども
あいかわらず、オトナらしいオトナにはなれてないけれども

少しは 若い頃よりも
深くまろやかになれたりしたんじゃないかな とか。


そんなこんなで 今日も生きています。

ありがとう。


 < 過去   INDEX  未来 >


ゆうなぎ [MAIL]

My追加