| 2007年03月02日(金) |
良く見えるメガネなんて欲しくない |
仕事に行ってきた。
玄関ドアを開ければ やっぱり仮面はちゃんと自動装着された。 一度 自動装着されると仕事という現場にいる限り 仮面はとてもしっかりと張り付いていて それはまるで もう一人別の自分が話して笑って動いているようで この場合 これは喜ぶべきなんだろうな と 自分のことのはずなのに どこか遠い感覚で そんなことを考えていたわたし。
この日はクライアントさんに作っていった書類を見せつつ説明。
どんな仕事でもそうだろうけれども その分野の初心者で白紙の状態の人に わかるように納得させながら こちらの仕事に 必要な情報をまとめて提供して貰うように、 なおかつ 相手の方に信頼感を与えつつ話を進めていくことは かなりの労力を必要とする。
けど仮面装着時のわたしを傍から見るとそれがとても上手なように 他人には感じられるらしい。
社長の印象もそうだったようで 前より調子が良くなっているみたいだねと言われたし だからこそ 今は きついかもしれないけど 敢えて 頑張って欲しい そうでないともったいないと。
それはとても有り難い言葉だと思う。 病気のことを承知で雇ってくれているだけでも 社長は善意の人だと思うし 実際、良くして貰っていると感謝もしている。
ただ
微妙な でも 重要なところで わたしと社長の視点は ずれている。
社長は仮面装着時のわたしが本来のわたしだと思っている。 わたしにとって仮面装着時のジブンは確かに自分の一部では あるけれどもやっぱり無理をした姿なんだ。
ちょっと今まで走りすぎたから・・・と言っても それは大なり小なりみんな同じだから・・と言われる。
思うようにならない心と身体に 一番焦りと苦しさを覚えているのは自分自身。
自分から殻を破らないと・・とも言われたけど そうだけど そうなんだろうけど
今のわたしはものすごく疲れていて。 それは 多分 社長が考えている疲れの比ではないくらいに。
そしてもう一つ 何かにつけて言われる 「頼れる人がいないから・・・」 休みの過ごし方にしても 何も趣味らしいことがないように 思われているようだけど
これを聞くと何とも複雑な気持ちになる。 ズレてる。明らかに。
わたしを形作っている肝心の部分が違って認識されてる。 多分 これが一番イタイし 申し訳ないけどストレスの基になってる。
かといってそこは数少ないトモダチにしか 見せたくも知らせたくもないし 立ち入って欲しくない部分。 だから その部分に関してはそっとしておいて欲しいんだけれども。
そこが仕事と混ざり合う。 そこでわたしを(無意識なことはわかるんだけど) コントロールしようとされてる。勿論 全て善意と好意によって。
善意と好意の上にあるだけに わたしは 曖昧な笑みを浮かべるしかなくなる。 結果 やんわりと切り出した否定形は 「大丈夫。もっと自信をもって。」の一言で封じられてしまう。
長男に少しこの件で話したら こんな風に言った。
「例えば 目のいい人が 目が悪い人を見て 良く見えるようにメガネをかけなさいって言うのと似てるね。 同じメガネでも それぞれの人で必要なもの、かけたいものは 違うんだけど 目がいい人には それがわからない。 だから 善意でひたすら 良く見えるメガネを差し出して それをかけなさいって言う。それが一番良く見えるんだからって。 良く見えることを必ずしも相手が望んでなくて 目に優しい程度のものや 場合によってはメガネをかけることが 苦痛やストレスになる場合もあるってことがわからないんだろうね」
長男がわたしの心情を言い当てていたのには正直驚いた。 鋭いなぁって。なんか感慨深いものがあった。
結局 来週の出勤日までにまた仕事を抱え込んだ。 わたしの性格上 やっぱり無理してもやるだろうなって思う。
病気のことも心身の状態や感情のことも 結局はなるようにしかならないのかもしれない。 投げやり というのとはちょっと違って なんていうか 今 感覚が遠いんだ。
これがいいのか悪いのかはわからないけど。
ただ 考えたりはする。
解放されて 心から安心して 休みたいな って。
だってずっとこの年月本当に全力疾走しながら 剣と盾を身から離さずに闘い続けてきたんだもの。 少なくとも わたしの認識では。
だから疲れてるの。 すごく疲れてる。
そう思うことは 許されないことなのかな?
休みたいと思うことは。
良く見えるメガネなんて欲しくない。
3/2 AM11:30頃
PC立ち上げて仕事してたら実家から電話。 話の中で母から 「早く病気が治るように頑張らないと」と言われる。 自分たちももう歳だし今のままでは先行きが心配だと。 数日前に母から父のベルトが傷んで・・ という話を聞いていたのでネット通販で 安くても少しでもいいものをと注文したばかりだった。 でも結局そんなことくらいが今のわたしの精一杯。 年老いた両親に一人娘が心労をかけていること 申し訳ないと常々思っていただけに 母の言葉はものすごく重く堪えた。
どう頑張ればこの精神の病は治るんだろうか。 頑張り方が足りないから治らないんだろうか。
わたしはどうすればいいんだろう。
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ゆうなぎ
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