++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2006年12月30日(土) こんな気持ちの年の瀬は初めてかもしれない。

こんな気持ちの年の瀬は初めてかもしれない。


あのひとが亡くなった年は何もかも無我夢中のままで。
それからは走り続けながらも年末年始は比較的ホッとできてた。
1年の終わりから新しい年の始まり という言葉その通りに感じられた。

多分 それは現実関係の他人との距離をおくことが出来て
自分で自分のことを決められる 
お金は不安定でもプレッシャーや対人関係の気苦労が最小限で済む
SOHOの仕事のお陰だったと今にして思う。

元々 対人関係には気を遣いすぎるほど遣ってしまうあたしだ。
ネットで知り合ってリアルに会った友人達も勿論いる。
でもそんな友人達とはネットというまず心の中身を
開いて見せ合うことから始まっているから 
もう怯える必要がない。
全然気を遣わないっていえば嘘になるかもだけど
少なくとも仮面を外していられる。

会ったことのない友人たちもいるけど
それは会う機会がまだ残念ながら無いだけ。
いつかきっと会いたいと思っているし
会える日がきてもドキドキ心臓バクバクはするだろうけど
それは怯えや怖さじゃない。

そんなあたしってモノを知ってる人たちなら
わかってもらえると思うけど
現実日常での持続した、人との関わりは今の自分には
かなりシンドくて、だから今まで可能な限り避けてきた。

どんなに気を遣ってないつもりでも自覚がないままに
スイッチが入る。
その人が押しの強いサバサバ系ならそれに合わせて。
優しげな穏やか系ならそれに合わせて。
その人とその形に無意識にあたしは形を変える。
合わせる ことがとても自然に行われる。
演技というには自然すぎる反射神経みたい。
気が付くのは一人になった時。トテモツカレテイル。


だけどあたしは今年も終わりになって今まで避けてきたことを
自ら選択した。決めた。

それは そうしたかった というよりも
もっと現実的で打算的でせっぱつまって
だから運命の岐路に走り抜けていくカミサマの後ろ髪を
迷った挙句 掴んだ。

今は疾走してるカミサマの後ろ髪握り締めて
振り落とされないようにしがみついてる。


それでも決意したくらいだから
(というには大げさに思われるかもだけど)
やってやろうじゃないかと楽観的にはなれないまでも 
士気の高揚を感じたりもする。

ただ年末になるにしたがって高揚感よりも
不安感というか怖さが湧き上がってくる。
今までの仕事の延長上の分野の方に関してはまだいい。
新しい事務関係の分野に関して
自分は果たしてちゃんとできるのだろうか。
それも
・今までの自分個人のSOHOとしての仕事
・新しく会社の一員として同分野での仕事
・同じく慣れない(それも自信の無い)事務関係の仕事
この3つを同時にこなしていくことは
あたしのポンコツ頭でも可能なのか。

いや その無茶は承知の上だったはずで
よくよく自分に問いただしてみると
奥底のある感情に行き着く。

要するに自分のテリトリーに必要以上に踏み込まれたくないんだ。

今回の知人の方にはかなり色々なことも話している。
鬱病のことも今までの色々ないきさつも。
その上で仕事を一緒に・・と言ってくださったのだし
職場がとても近いこと、時間的にも日数的にも
融通をある程度 利かせて貰えるというのも 
これ以上ない有り難いこと。

定年もないし、ずっと一緒にやっていきたいので
無理をしすぎて途中で倒れるとかリタイアということだけ
無いように気をつけてくれれば 後は心配いらない、自信をもって。
との温かい言葉もいただいてる。
この歳でそこまで言って貰えるこんな仕事のチャンスは
この先そうそう無いだろう。

仕事は現時点だけでも確かに忙しいし、これに加わるものを思えば
ハードワーク(特に慣れるまでは)になることは覚悟してる。
心配はむしろ精神面で、仕事面でどうしても必要になってくる人との
関わり、でもこれも出来ないというよりもそれによって
積み重なっていく精神的極度の緊張をどう処理して折り合いをつけるか。
それも仕事時間内であれば 大丈夫だとは思ってる。
だてに10年近く打たれ慣れの人生歩いてきたわけじゃない。
その為の仮面だ。


そこでまたここに戻ってくる。
要するに自分のテリトリーに必要以上に踏み込まれたくないんだ。


知人の方はとても良い人だ。
エネルギッシュだが苦労もしてきただけに情にも厚い。
サバサバとして大胆なようで細やかな心遣いもちゃんと持ち合わせている。
今は幸せな家庭を築かれていてバックアップ体制のしっかりした中
仕事に邁進している。これもご本人が重ねてきた努力の結果だろう。
あたしとこの方の関係は仕事を離れたら知人というよりも
友人だろうと思う。


ただ それを承知でこれはあたしのまったくの身勝手だろうけれど
仕事を離れた部分であたしというニンゲンにこれ以上は
踏み込んで欲しくない。

厚意だとわかっている。有り難いと本当に思う。
けど 日々の生活の中での密接な関係は疲れる。

情に厚い人ほど 何とかして(鬱状態を治して)やろうと意気込んで
それが(自分なら)できると思うようだ。
あたしは そういってくれる言葉は素直に聞いて
ありがとう というけれど 実はそれがとても重い。

申し訳ないけど 視点が微妙にズレてる。

確かに苦労してきたヒトの言葉だから言いたいことはわかる。
けど経てきたものも出来事も同じではないので。

ましてや 今 安定した場所にいるヒトから
(シアワセ、フツウ なんてモノこそ千差万別の価値観だけど
少なくともアタシにとってソレは彼女が今もっているものと重なる)
そういうモノを手に入れることが叶わない
(というと諦めに聞こえるだろうけど実際に人にはそれぞれ立場や
状況ってのがあって努力とかそういうことだけではどれだけ手を伸ばしても
手に入ることのないどうしようもないモノってのは確かにあるのだ)
アタシにそれを言われても 穏やかに頷きながら聞きつつ
心の中で苦笑するしかないわけで。

できればその辺 そっとしておいて貰えると有り難いんだけどなぁ と。
出来る限り 日常現実身の回りにいる方々とは (気づかれないように)
ある一定の距離を置いておくことができれば それが一番ラク。


ごめんなさい。ヒトというものに疲れているのです。


10年近く・・いやそれ以上か・・
叩き込まれ刻み込まれてきたものは
そう簡単には消えてくれないんですよ。

アナタには心の補充が与えられた。
でもアタシにはそれはないし
(いや この先 絶対ないかっていうと絶対なんてもんは
ないんですが 少なくともそれをアタシが手に入れるには
ミラクル的な大どんでん返しが必要でしょう)
この心の穴はずっとこのまま抱えていこうと決めてもいる。

すごい矛盾だけど
パラレルワールドがあったら そこでは
フツウのシアワセな(とジブンが思ってる)場所で
笑っていたいって切なる願い。祈り。

でもこの世界の中ではアタシはアタシの抱える穴を
塞ぎたくない。
いや塞ぎたいと思わないって言い切ると嘘になるけど。
穴を塞いじゃうっていっても結局 似たカタチの何かを
そこにはめこむことになる気がするから。
ナンかそれがイヤで。
その上 開いた穴のカタチは複雑すぎて
塞ぐにはちょっと無理がありすぎだしね。

だから これでいいの って
負け惜しみ?意地っ張り?
でもこの世界では今までの全部ひっくるめて
これがアタシ。

やっとこの歳になって少しだけそれを認めることができた気がしてる。

傷の分、痛みの分、哀しみの分

少しでも温もりのカケラにくらい変換できてたらいいな。




こんな気持ちの年の瀬は初めてかもしれない。


不安と心細さと堪らないような寂しさと
何かに新しく挑むのに年を跨(また)ごすのは
アタシの様な性格の方にはあんまりお勧めできません。はい。

なんてこの身体と心は頼りないんだろう。
泣きそうな気分のまま 泣けもせずに無情にも
今年も今日入れて後2日を切った。

仏壇の掃除、できる限りの小掃除、
そういえば お正月飾り、まだ買ってない(汗)
買い物も追加。


カタチが欲しいんじゃない
ただ
誰かに今 此処に、側にいて欲しいと切実に思う。
一番側にいて欲しいひとは遠い地にいて
繋がっていても電話の声だけじゃ ゴメン。震えは止まらないよ。



あのね あたし
多分 ずっと欲しい言葉がある。

この冬が終わる頃には
凍った鳥達も溶けずに落ちる
不安で飛べないまま

あとどれだけ歩けるのだろう
きっと貴方は世界の果てへでも
行くと言うのだろう
全ての温度を振り払いながら

失う時がいつか来る事も知っているの
貴方は悲しいほど
それでもなぜ生きようとするの
何も信じられないくせに
そんな寂しい期待で

優しいものはとても恐いから
泣いてしまう貴方は優しいから
誰にも傷が付かないようにと
ひとりでなんて踊らないで
不思議な炎に焼かれているのなら

悲鳴(こえ)を上げて名前を呼んで
一度だけでもそれが最後でも
誰にも傷が付かないようにと
ひとりでなんて踊らないで
そして私とワルツを

どうか私とワルツを

「私とワルツを」鬼束ちひろ より


でも きっと誰も言ってくれることのない言葉。



こんな気持ちの年の瀬は初めてかもしれない。

駆け足で終わろうとしてる今年にまだ追いつけてない。

--------------------------------------------------------


                               ゆうなぎ


 < 過去   INDEX  未来 >


ゆうなぎ [MAIL]

My追加