++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2006年11月28日(火) それぞれ。

哀しみにも苦しみにも辛さにも
一つとして同じものがないことも
ましてや感じ方、その景色の見え方も
それぞれだってこと。
傷口の形は似ているようでもみんな違う。

それはちゃんと頭では認識してるんだと思う。
でもそんな理性的にはいかない時だってある。

その身から血が出る、切り裂かれる。
現実 味わっている痛みのさなかでも
それぞれ・・と言えるような聖人になれる人なんて
そうそうはいないって思うし
それが当たり前なんじゃないかって。

それでもそれぞれと思えなかったと無意識に自分を責めてしまう
あなたは切なく優しい。



反対に比べることになんの躊躇いもない人もいる。
でもそれを違うと責める権利も誰にもないと思うんだ。

それがソノヒトの傷の治し方で
それでソノヒトが少しでも楽になれるとしたら
そうすることで生きていくことができるのなら。



歳を重ねて回り道、迷い道して
やっと少しだけでもわかるようになってきたのは
色々な それぞれ。

自分も。
人も。


無数のそれぞれがあって
それぞれの中のまたそれぞれの無限ループ。

矛盾だらけだけど矛盾の無いニンゲンなんているんだろうか。
ああ でも きっと それもそれぞれ。



人はいろんなもので出来てる。
イイモノもワルイモノも見方や立場を変えたら180度変わる。

でもきっとそれをあんまり考えすぎたら
自分の立ち位置がわからなくなってしまう。見失う。

だから認識しているだけでいいんだ。多分。
後は 自分なりに足掻いていくことができれば。


自分が見ている風景が唯一のものでないことだけ忘れないようにと
そんな風に自分に言い聞かせる。
揺ぎ無い絶対という正義の凶器だけは持ちたくないと
そう思う。

自分の信じる旗を胸を張って手に持ち掲げて進む。
そんな信念を持てることは尊い。
だけど 
立ち止まって振り返ってみることを忘れてしまった時、
当然のように声高らかに叫ぶことに迷いが無くなった時、

その掲げた旗は刃へと変わっていないか?




探しながら迷っているひとが好きだ。




そしてわたしも

ただそれぞれの中のちいさな一粒。
それぞれのうちの一人。


--------------------------------------------------------


                               ゆうなぎ


 < 過去   INDEX  未来 >


ゆうなぎ [MAIL]

My追加